就活で何社受けるべき?平均データ、文理別目安、志望度別配分、ケース別対策で解説
就活を進めていると、「結局、何社受ければいいの?」「周りはもっとエントリーしているのでは?」と不安になることがあります。特に本命企業がある人ほど、受ける社数を増やすべきか、絞って対策の質を高めるべきか迷いやすいでしょう。
結論からいうと、就活で受ける企業数は15〜20社前後をひとつの目安にしつつ、文系・理系、志望業界、選考準備の進み具合、学業や研究の忙しさに合わせて調整するのがおすすめです。ただし、この数字は絶対ではありません。大切なのは「何社受けたか」ではなく、自分の就活の軸に合う企業を、現実的に対策できる数だけ受けることです。
この記事では、参考記事で紹介されている内閣府調査ベースの傾向や、文系・理系別のES提出数の目安を踏まえながら、受ける社数の決め方、志望度別の配分、企業数を増やす・絞るメリットと注意点、選考管理の実践方法までわかりやすく解説します。
読み終えるころには、「自分の場合は何社くらい受けるべきか」「今の持ち駒で足りているのか」「追加エントリーするならどんな企業を選ぶべきか」が整理できるはずです。
目次
就活は何社受ける?結論は15〜20社が目安の一つ

就活で何社受けるべきか迷ったら、まずは15〜20社程度を基準の一つとして考えてみましょう。参考記事でも、平均的なES提出数や文理別の傾向を踏まえ、15〜20社が目安として紹介されています。
ただし、ここでいう「受ける社数」は、厳密には人によって意味が異なります。就活では次のような段階があります。
- プレエントリーした企業数
- 説明会に参加した企業数
- エントリーシート(ES)を提出した企業数
- Webテストや面接まで進んだ企業数
- 最終的に内定・内々定を得た企業数
参考記事で扱われている数値は、主にES提出数をもとにしたデータです。そのため、「15〜20社受ける」という場合も、すべての企業で最終面接まで進むという意味ではなく、ES提出や本選考参加の候補数として考えるとよいでしょう。
15〜20社が目安になる理由
15〜20社が目安の一つになる理由は、主に次の3つです。
- 平均的なES提出数の傾向に近い
- 本命・準本命・練習枠・保険枠を組みやすい
- 1社ごとの対策時間を確保しやすい
受ける社数が少なすぎると、選考経験が不足したり、持ち駒がなくなったりするリスクがあります。一方で、30社、40社と増やしすぎると、企業研究や面接対策が浅くなり、結果的に通過率が下がることもあります。
その点、15〜20社前後であれば、幅広い企業を見ながらも、志望度の高い企業には準備時間を割きやすいバランスになりやすいでしょう。ただし、最適な数は志望業界や選考状況によって変わるため、あくまで出発点として捉えることが大切です。
「多ければ安心」とは限らない
就活では、受ける社数が多いほど安心できるように感じるかもしれません。しかし、数だけを増やしても、次のような状態では内定につながりにくくなります。
- 企業ごとの志望動機が浅い
- ESを使い回していて説得力が弱い
- 面接で「なぜ当社なのか」に答えられない
- スケジュールが詰まりすぎて準備不足になる
- 自分が本当に入りたい企業がわからなくなる
就活では、量と質のバランスが重要です。まずは15〜20社前後を目安の一つにしつつ、「本気で準備できるか」「自分の軸と合っているか」を基準に調整しましょう。
平均エントリー数はどのくらい?文系・理系別の傾向

参考記事では、内閣府の調査結果をもとに、就活生のES提出数の傾向が紹介されています。ここでは、記事内で示されているデータを踏まえ、文系・理系別の違いを整理します。
なお、参考記事で紹介されている「文系約19社」「理系約13社」という数値は、各範囲の中央値などを用いて算出した推計値として扱うのが適切です。内閣府調査にそのまま厳密な平均値として掲載されている公的統計ではなく、参考記事内で一定の仮定を置いて算出された目安である点には注意しましょう。
全体では10〜19社がボリュームゾーン
参考記事によると、就活生全体では、10〜19社程度にESを提出する層が多いとされています。これは、就活生がすべての企業を大量に受けているわけではなく、ある程度企業を絞りながら本選考に参加していることを示しています。
一方で、30社以上にESを提出する人も一定数います。特に、人気業界や大手企業を中心に受ける場合は、採用倍率が高くなりやすいため、リスク分散として社数を増やす人もいます。
ただし、近年は早期選考やインターン経由の選考も増えており、「本選考で一気に大量エントリーする」よりも、早い時期から少しずつ企業と接点を持つ動きも見られます。
文系はES提出数の推計平均が約19社
参考記事では、文系学生のES提出数について、最多の層は5〜9社で、次に20〜29社が多いと紹介されています。また、各提出数帯の中央値などを用いた推計では、文系学生のES提出数は約19社とされています。
文系は応募できる職種の幅が広く、総合職、営業職、企画職、金融、商社、広告、人材、ITなど選択肢が多いため、結果として理系よりES提出数が多くなる傾向が見られます。
文系学生が社数を多めに確保したほうがよいケースは、次のような場合です。
- 大手企業や人気企業を中心に受ける
- 業界をまだ絞り切れていない
- 総合職志望で競争率が高い
- ESや面接の経験を積みたい
- 早期選考にあまり参加していない
一方で、文系でもインターン経由で早期内定を得ている人や、志望業界が明確な人は、10社前後に絞って進める場合もあります。
理系はES提出数の推計平均が約13社
理系学生は、参考記事では文系よりもES提出数が比較的少ない傾向があるとされています。理由としては、研究内容や専門性が企業の採用ニーズと結びつきやすく、応募先をある程度絞りやすいケースがあることが考えられます。
特に、研究職、技術職、開発職、データサイエンス職、機械・電気電子・化学・情報系の専門職などは、専攻や研究テーマとの相性が重視される場面があります。
理系学生が社数を比較的少なめに進められる場合があるケースは、次の通りです。
- 専攻を生かせる職種に絞っている
- 学校推薦や教授推薦を活用できる
- 研究テーマと企業の事業内容が明確に合っている
- インターン参加企業から早期選考につながっている
- 院生で専門性をアピールしやすい
ただし、理系だから必ず少ない社数でよいわけではありません。職種を変える場合や、文系就職を視野に入れる場合、または大手・人気企業を中心に受ける場合は、文系学生と同じように15〜20社前後、あるいはそれ以上を検討することもあります。
ES提出数と「実際に受けた社数」は分けて考える
ここで注意したいのは、データ上のES提出数と、実際に面接まで受けた社数は同じではないという点です。
たとえば、20社にESを提出しても、すべての企業で面接に進むとは限りません。逆に、10社しかESを出していなくても、インターンやリクルーター面談経由で選考が進むこともあります。
そのため、自分の就活計画を立てるときは、次のように分けて考えると管理しやすくなります。
| 区分 | 目安 | 目的 |
|---|---|---|
| 情報収集する企業 | 30〜50社 | 業界・職種・働き方を知る |
| 説明会に参加する企業 | 20〜30社 | 志望度を見極める |
| ESを提出する企業 | 15〜20社 | 本選考に進む候補を確保する |
| 面接対策を重点的に行う企業 | 5〜8社 | 志望度の高い企業を突破する |
| 最終的な本命群 | 3〜5社 | 内定獲得に向けて集中する |
「受ける社数」を一つの数字で考えるのではなく、段階ごとに管理するのがポイントです。
自分に合う社数を決める5つの判断基準

就活で何社受けるかは、平均だけで決めるものではありません。自分の状況に合わせて、無理なく、かつリスクを抑えられる数に調整する必要があります。
ここでは、受ける社数を決めるための5つの判断基準を紹介します。
1. 志望業界の倍率や人気度
まず確認したいのは、志望業界の競争率です。一般的に、大手企業、人気業界、採用人数が少ない企業は選考倍率が高くなりやすい傾向があります。
たとえば、以下のような業界・企業を中心に受ける場合は、社数をやや多めに設定したほうが安心です。
- 総合商社
- 大手広告代理店
- 大手金融
- 外資系企業
- コンサルティングファーム
- 人気メーカー
- メガベンチャー
- 採用人数が少ない専門職
一方で、地域密着企業や専門性が高い職種、インターン経由で選考ルートがある企業を中心に受ける場合は、社数を絞っても進めやすいことがあります。
2. 就活の軸が明確かどうか
就活の軸とは、企業を選ぶ際の基準です。参考記事でも、就活の軸は企業選びや志望動機の土台になる重要な要素として扱われています。
軸が明確な人は、受ける企業を選びやすいため、むやみに社数を増やす必要はありません。逆に、まだ軸が定まっていない人は、説明会やインターンを通じて比較対象を増やすことが大切です。
軸の例は、次の通りです。
- どのような事業に関わりたいか
- どの職種で専門性を高めたいか
- 若手から挑戦できる環境か
- チームで働く文化があるか
- 勤務地や転勤の有無
- 働き方やワークライフバランス
- 社会貢献性や事業の将来性
- 評価制度や成長環境
軸がまだ曖昧な場合は、最初から10社以下に絞るよりも、20社程度を候補にしながら比較していくとよいでしょう。
3. ES・Webテスト・面接の準備状況
同じ20社でも、準備が整っている人とそうでない人では負担が大きく異なります。
たとえば、自己PR、ガクチカ、志望動機の基本形ができていて、Webテスト対策も進んでいる人なら、20社程度のエントリーにも対応しやすいでしょう。一方で、自己分析が不十分で、ESもまだ書き慣れていない人がいきなり30社に応募すると、提出期限に追われて内容が浅くなりがちです。
次の項目をチェックしてみてください。
- 自己PRを400字・300字・200字で用意している
- ガクチカを複数パターン用意している
- 志望業界ごとの志望理由を説明できる
- Webテストの基礎対策を始めている
- 面接で頻出質問に答える練習をしている
- 過去の選考結果を振り返る仕組みがある
チェックが少ない人は、社数を増やす前に、まず基礎対策を整えましょう。
4. 学業・研究・アルバイトとの両立
就活は、ES作成、説明会参加、Webテスト、面接、面談、OB・OG訪問など、想像以上に時間を使います。特に理系学生や院生、資格試験を控えている人、アルバイトの比重が大きい人は、スケジュールに余裕を持たせることが重要です。
無理に社数を増やすと、次のような問題が起きやすくなります。
- 授業や研究に支障が出る
- 面接前日に十分な準備ができない
- ESの締切を見落とす
- 体調を崩す
- 本命企業の面接で集中力が落ちる
就活は長期戦です。1週間に対応できる選考数には限界があります。忙しい時期は追加エントリーを控え、余裕が出たタイミングで補充する方法も有効です。
5. 現在の持ち駒数
持ち駒とは、現在選考が進んでいる企業や、これから選考を受ける予定の企業のことです。就活では、持ち駒がゼロになると精神的な不安が大きくなり、焦って判断してしまうことがあります。
目安として、選考が本格化する時期には、常に5〜8社程度の持ち駒があると安心です。もちろん、全員に当てはまるわけではありませんが、1社落ちても次の選考がある状態を保つことで、気持ちに余裕が生まれます。
持ち駒が少ない場合は、次のように補充しましょう。
- 志望業界の中堅・成長企業を追加する
- 近い職種で別業界も検討する
- 通年採用や追加募集を探す
- 大学のキャリアセンターを活用する
- 就活エージェントやスカウトサービスも併用する
志望度別に考えるおすすめの受け方

「15〜20社」と聞いても、どの企業をどのくらい入れればよいのか迷う人は多いでしょう。そこでおすすめなのが、志望度別に企業を分ける方法です。
本命・準本命・練習枠・保険枠に分ける
受ける企業は、次の4つに分けて考えるとバランスを取りやすくなります。
| 区分 | 社数の目安 | 役割 |
|---|---|---|
| 本命企業 | 3〜5社 | 最も入社したい企業。時間をかけて対策する |
| 準本命企業 | 5〜7社 | 志望度が高く、内定が出たら前向きに検討する |
| 練習・経験枠 | 3〜5社 | 面接やESの経験を積むために受ける |
| 保険・視野拡大枠 | 3〜5社 | 近い条件で幅を広げ、持ち駒を確保する |
合計すると、14〜22社程度になります。これは15〜20社前後という目安に近い数字です。
ただし、練習枠や保険枠といっても、まったく興味のない企業を受けるのはおすすめしません。選考を受ける以上、企業にも時間を使ってもらいます。最低限、「入社する可能性がゼロではない」「事業や職種に学びがある」と思える企業を選びましょう。
本命企業は3〜5社に集中する
本命企業が多すぎると、すべてに十分な対策をするのが難しくなります。企業研究、OB・OG訪問、面接練習、過去問確認などを丁寧に行うには、重点的に対策する企業は3〜5社程度に絞るのが現実的です。
本命企業については、次の項目まで深掘りしましょう。
- 事業内容と収益構造
- 競合企業との違い
- 新卒に期待される役割
- 求める人物像
- 最近のニュースや中期経営計画
- 入社後にやりたい仕事
- 自分の経験と企業ニーズの接点
- 志望順位の理由
このレベルまで準備できると、面接で「なぜ当社なのか」「入社後に何をしたいのか」に答えやすくなります。
準本命企業は比較対象として重要
準本命企業は、本命企業と同じくらい大切です。就活では、第一志望に内定が出るとは限りません。準本命企業をしっかり選んでおくことで、納得感のある進路を確保しやすくなります。
準本命企業を選ぶときは、「本命企業に似ている部分」と「違う魅力」の両方を見ましょう。
たとえば、同じIT業界でも、大手SIer、Webサービス企業、SaaS企業、コンサル系IT企業では、仕事内容や成長環境が異なります。比較しながら受けることで、自分が本当に重視している条件が明確になります。
練習枠は「改善サイクル」を回すために使う
参考記事でも、選考経験を積むことの重要性が紹介されています。ただし、単に面接を受けるだけでは成長につながりにくいです。
練習枠で大切なのは、毎回振り返ることです。
面接後には、次の項目をメモしましょう。
- 聞かれた質問
- 自分の回答
- うまく答えられなかった質問
- 面接官の反応
- 次回改善したい表現
- 志望度が上がったか下がったか
- 企業に対して新しく知ったこと
この記録を残すことで、面接のたびに回答の質が上がります。本命企業の前に2〜3社経験しておくと、緊張感にも慣れやすくなります。
受ける企業数を増やすメリット

受ける企業数を増やすことには、もちろんメリットがあります。特に、就活初期で視野が狭くなっている人や、面接経験が少ない人にとっては、一定数の企業に応募することが有効です。
企業比較ができる
複数の企業を受けると、仕事内容、社風、選考での質問、社員の雰囲気、福利厚生、キャリアパスなどを比較できます。
就活を始めたばかりの時期は、「有名企業だから良さそう」「なんとなく安定していそう」といったイメージで企業を見がちです。しかし、説明会や面接を重ねると、同じ業界でも企業ごとに大きな違いがあることに気づきます。
たとえば、同じメーカーでも、研究開発に強い企業、営業力に強い企業、海外展開に力を入れる企業、国内市場を重視する企業などがあります。複数社を見ることで、自分が惹かれるポイントが明確になります。
ESや面接に慣れる
就活の選考は、慣れの影響もあります。初めての面接では緊張してうまく話せなくても、何度か経験するうちに、質問の意図を理解しながら落ち着いて答えられるようになります。
特に、次のような選考は経験値が重要です。
- 個人面接
- グループ面接
- グループディスカッション
- ケース面接
- プレゼン選考
- リクルーター面談
- 最終面接
本命企業で初めて面接を受けると、実力を出し切れないことがあります。志望度の高い企業の前に、練習として複数社の選考を経験しておくと安心です。
持ち駒が増えて精神的に安定する
就活では、選考結果を待つ時間が長く感じられます。不合格が続くと、「もう内定が出ないのでは」と不安になることもあります。
そのようなとき、複数の持ち駒があると、気持ちに余裕を持ちやすくなります。1社の結果に一喜一憂しすぎず、次の選考に向けて準備を続けられるからです。
ただし、持ち駒が多いことに安心して、1社ごとの対策が雑になるのは避けましょう。持ち駒はあくまでリスク分散であり、内定を保証するものではありません。
想定外の優良企業に出会える
就活では、最初から知っている企業だけが良い企業とは限りません。説明会や選考を通じて、これまで知らなかった企業に魅力を感じることもあります。
特にBtoB企業、地域優良企業、専門商社、ニッチトップメーカー、成長中のIT企業などは、一般消費者としての知名度が高くなくても、事業基盤や働きやすさに魅力がある場合があります。
受ける社数をある程度確保すると、こうした企業に出会う可能性も高まります。
受ける企業数を増やすデメリットと注意点

一方で、企業数を増やしすぎると、就活の質が落ちるリスクがあります。参考記事でも、1社に割ける時間が減ることや、スケジュール管理が難しくなることがデメリットとして紹介されています。
1社あたりの企業研究が浅くなる
企業数を増やす最大のデメリットは、1社ごとの準備時間が減ることです。企業研究が浅いまま面接に臨むと、次のような回答になりがちです。
- 「御社の理念に共感しました」だけで具体性がない
- 競合他社との違いを説明できない
- 入社後にやりたい仕事が曖昧
- 自分の経験と企業の接点が弱い
- 逆質問が表面的になる
採用担当者は、多くの学生を見ています。準備不足の志望動機は伝わりやすいものです。受ける企業を増やす場合でも、本命・準本命には十分な時間を確保しましょう。
ESの質が下がる
エントリー数が増えると、ESの締切も増えます。締切直前に急いで作成すると、誤字脱字が増えたり、企業ごとの設問に合っていない回答になったりします。
よくある失敗は、以下の通りです。
- 企業名を間違える
- 文字数を満たしていない
- 設問に答えていない
- どの企業にも使える抽象的な内容になる
- 自己PRと志望動機のつながりが弱い
- 締切時間を勘違いする
ESは、選考の入口です。量を増やすほど、テンプレート化できる部分と、企業ごとに変える部分を分けて管理する必要があります。
スケジュールが過密になる
説明会、Webテスト、面接、リクルーター面談が重なると、予定管理が一気に難しくなります。特に3月〜6月の本選考期は、複数企業の選考が同時進行になりやすい時期です。
スケジュールが詰まりすぎると、面接前日に企業研究ができなかったり、移動時間を考慮できなかったりします。オンライン面接でも、連続して予定を入れると集中力が落ちることがあります。
1日に面接を複数入れる場合は、最低でも30分〜1時間の余白を確保しましょう。面接後の振り返り時間も必要です。
就活の軸がぶれやすい
受ける企業を増やすと、さまざまな企業の魅力に触れられる一方で、自分が何を重視しているのかわからなくなることがあります。
たとえば、最初は「専門性を高めたい」と考えていたのに、選考が進むうちに「知名度」「給与」「内定の出やすさ」だけで判断してしまうことがあります。もちろん条件面も大切ですが、入社後に納得して働くためには、軸との一致が欠かせません。
企業を追加するたびに、次の質問を自分に投げかけましょう。
- なぜこの企業を受けるのか
- 入社したらどのような仕事をしたいのか
- 自分の軸とどこが合っているのか
- 内定が出たら本当に入社を検討するか
- 本命企業の対策時間を削ってでも受ける価値があるか
この問いに答えられない企業は、無理に受けなくてもよいかもしれません。
受ける企業数を絞るメリット・デメリット

企業数を絞ることにも、メリットとデメリットがあります。受ける社数が少ないから悪いわけではありません。大切なのは、絞る理由が明確で、リスクに備えられているかどうかです。
絞るメリット:1社ごとの対策を深められる
企業数を絞る最大のメリットは、1社ごとの対策に時間をかけられることです。志望度の高い企業について、深い企業研究や面接練習を行えるため、志望動機に説得力が出やすくなります。
具体的には、次のような準備ができます。
- 企業のIR資料や採用ページを読み込む
- OB・OG訪問を複数回行う
- 競合比較を整理する
- 企業ごとの想定質問を作る
- 模擬面接で回答を磨く
- ESを第三者に添削してもらう
- 逆質問を具体化する
このような準備は、30社以上を同時に受けていると難しくなります。志望企業が明確な人にとっては、社数を絞ることが有効です。
絞るメリット:スケジュールに余裕ができる
社数が少ないと、選考日程の調整がしやすくなります。学業や研究、アルバイト、資格試験と両立しながら就活を進める人にとっては、大きなメリットです。
また、余白があることで、面接後の振り返りや改善にも時間を使えます。就活は「受けること」だけでなく、「振り返って次に生かすこと」が重要です。
絞るデメリット:選択肢が狭くなる
企業数を絞りすぎると、比較対象が少なくなります。就活では、実際に社員の話を聞いたり、選考を受けたりして初めてわかることが多くあります。
最初から数社に絞り込むと、思い込みだけで企業を判断してしまう可能性があります。特に就活初期は、ある程度広く見てから絞るほうが、自分に合う企業を見つけやすいでしょう。
絞るデメリット:持ち駒がなくなるリスクがある
就活では、どれだけ準備しても不合格になることがあります。企業との相性、採用人数、他の候補者との比較など、自分ではコントロールできない要素もあるためです。
受ける企業が少なすぎると、数社落ちただけで持ち駒がなくなる可能性があります。特に大手企業や人気企業だけに絞っている場合は、リスクが高くなります。
社数を絞る場合でも、最低限のリスク分散として、準本命や保険枠を用意しておくことをおすすめします。
ケース別:あなたは何社受けるべき?

ここからは、状況別におすすめの受ける社数を紹介します。あくまで目安ですが、自分に近いケースを参考にしてみてください。
文系・総合職志望の場合:15〜25社
文系総合職は応募できる企業が多い一方で、人気企業では競争も激しくなりやすいです。特に業界を絞り切れていない場合は、15〜25社程度を候補にするとよいでしょう。
おすすめの配分は以下です。
- 本命:3〜5社
- 準本命:6〜8社
- 練習枠:3〜5社
- 保険・視野拡大枠:5〜7社
文系の場合、ESや面接で「なぜその業界か」「なぜその企業か」を深く問われることが多いです。数を増やす場合でも、業界研究と志望動機の整理は欠かせません。
理系・専門職志望の場合:8〜15社
理系で研究内容や専攻を生かした職種を目指す場合は、8〜15社程度で進められるケースがあります。参考記事でも、理系は文系よりES提出数が比較的少ない傾向があると紹介されています。
ただし、少ない社数でよいと決めつけるのではなく、企業とのマッチ度や選考ルートを丁寧に確認しましょう。
- 研究テーマが事業と関係しているか
- 入社後に携わる職種が明確か
- 技術領域に興味を持てるか
- 勤務地や配属の可能性を理解しているか
- 推薦応募の条件を確認しているか
専門性が強みになる一方で、応募先の幅が狭くなりすぎることもあります。専攻に近い企業だけでなく、周辺領域の企業も調べておくと安心です。
大手企業中心の場合:20〜30社
大手企業や有名企業を中心に受ける場合は、15〜20社では少なく感じることがあります。採用倍率が高く、ESやWebテストの段階で落ちる可能性もあるためです。
この場合は、20〜30社程度まで広げてもよいでしょう。ただし、すべてを大手だけにするのではなく、中堅企業や成長企業も組み合わせることが大切です。
おすすめは、以下のような配分です。
- 大手本命:5社
- 大手準本命:5〜8社
- 中堅・優良企業:5〜8社
- ベンチャー・成長企業:3〜5社
- 練習枠:3〜4社
大手だけに絞ると、持ち駒が一気になくなるリスクがあります。企業規模ではなく、事業内容や働き方、成長環境も含めて選びましょう。
ベンチャー・スタートアップ志望の場合:10〜20社
ベンチャー企業やスタートアップは、企業ごとに事業フェーズやカルチャーが大きく異なります。社風との相性も重要になるため、10〜20社程度を見て比較するのがおすすめです。
ベンチャー志望の場合は、次の点を確認しましょう。
- 事業の成長性
- 経営陣の考え方
- 新卒育成の体制
- 裁量の大きさ
- 評価制度
- 働き方や労働時間
- 資金調達や収益モデル
- 自分が担う役割
「成長できそう」というイメージだけで決めるのではなく、入社後の業務内容や教育体制まで確認することが大切です。
地方学生・遠方就活の場合:10〜18社
地方学生の場合、移動時間や交通費の負担があるため、首都圏の学生と同じ感覚で社数を増やすと大変です。オンライン説明会やオンライン面接を活用しながら、10〜18社程度を目安に進めるとよいでしょう。
地方学生は、次のような工夫が有効です。
- オンライン面接対応の企業を優先する
- 面接日程を同じ週にまとめる
- 大学のキャリアセンターに地元求人を相談する
- 地元企業と都市部企業を並行して見る
- 交通費支給の有無を確認する
遠方就活では、スケジュールの余白が特に重要です。移動を伴う選考は、体力面も考慮して計画しましょう。
就活開始が遅れた場合:まずは10社、追加で増やす
就活の開始が遅れた人は、焦って一気に30社応募するよりも、まずは10社程度に集中して、短期間で基礎対策を整えましょう。
最初にやるべきことは、以下です。
- 自己PRとガクチカを作る
- 志望業界を2〜3つに絞る
- 締切が近い企業をリスト化する
- Webテスト対策を始める
- 面接練習を1回以上行う
- 追加募集や通年採用を探す
10社受けながら、選考状況に応じて追加で5〜10社増やすのが現実的です。開始が遅れても、焦らず優先順位を決めることが大切です。
受ける企業を選ぶための実践ステップ

受ける社数が決まったら、次は「どの企業を受けるか」を決める必要があります。ここでは、企業選びの実践ステップを紹介します。
ステップ1:自己分析で譲れない条件を整理する
まずは、自分が働くうえで大切にしたいことを整理しましょう。いきなり企業を探すと、知名度や条件だけに引っ張られやすくなります。
以下の質問に答えてみてください。
- どんなときにやりがいを感じるか
- どんな環境だと力を発揮しやすいか
- どんな人と働きたいか
- 将来どのようなスキルを身につけたいか
- どのような社会課題や事業に関心があるか
- 仕事と生活のバランスをどう考えるか
- 転勤や勤務地について希望はあるか
すべてを満たす企業を探すのは難しいため、条件には優先順位をつけましょう。特に譲れない条件は3つ程度に絞るのがおすすめです。
ステップ2:業界研究で選択肢を広げる
自己分析だけでは、企業の選択肢は広がりません。業界研究を行い、どのような業界・職種があるのかを知ることも重要です。
業界研究では、次の観点を見ましょう。
- 業界の市場規模
- 成長性や将来性
- 主なビジネスモデル
- 代表的な企業
- 職種ごとの仕事内容
- 業界内の課題
- 自分の強みを生かせる場面
最初から1業界に絞りすぎると、視野が狭くなる可能性があります。就活初期は、少なくとも3業界程度を比較すると、自分に合う方向性が見えやすくなります。
ステップ3:企業分析で志望度をつける
気になる企業が見つかったら、企業分析を行い、志望度をつけていきます。
企業分析で見るべきポイントは、以下です。
- 事業内容
- 仕事内容
- 求める人物像
- 企業理念や価値観
- 働き方
- 研修制度
- 評価制度
- キャリアパス
- 競合との違い
- 選考フロー
この段階で、企業を「本命」「準本命」「情報収集」「受けない」に分類しましょう。すべての企業を同じ熱量で見る必要はありません。優先順位をつけることで、時間を有効に使えます。
ステップ4:インターン・説明会・OB訪問で確認する
参考記事でも、インターン、企業説明会、OB・OG訪問は企業選びに有効な手段として紹介されています。Web上の情報だけでは、社風や働き方のリアルな部分はわかりにくいものです。
それぞれの活用方法は、次の通りです。
| 方法 | わかること | おすすめの使い方 |
|---|---|---|
| インターン | 仕事内容、社員の雰囲気、業務理解 | 志望度が高い企業で参加する |
| 説明会 | 事業概要、採用情報、制度 | 幅広い企業を比較する |
| OB・OG訪問 | 現場のリアル、キャリア、社風 | 本命・準本命企業で深掘りする |
| 座談会 | 若手社員の働き方、入社理由 | 逆質問の材料を集める |
選考前に接点を持つことで、志望動機に具体性が出ます。
選考スケジュールと持ち駒を管理する方法

受ける企業数が増えるほど、スケジュール管理が重要になります。ここでは、実際に使える管理方法を紹介します。
スプレッドシートで一覧管理する
就活では、企業ごとの締切や選考状況を一元管理しましょう。スプレッドシートやNotion、就活管理アプリなど、自分が使いやすいツールで構いません。
最低限、次の項目を管理すると便利です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 企業名 | 正式名称で記載 |
| 業界 | 金融、IT、メーカーなど |
| 職種 | 総合職、営業、技術職など |
| 志望度 | A・B・Cなどで分類 |
| エントリー状況 | 未、済、辞退など |
| ES締切 | 日付と時間まで記載 |
| Webテスト締切 | 受検期限を記載 |
| 面接日 | 日時、形式、URL |
| 選考結果 | 通過、不合格、保留 |
| 次にやること | ES修正、面接練習など |
| メモ | 社風、逆質問、気づき |
企業数が10社を超えたら、頭の中だけで管理するのは危険です。締切漏れを防ぐためにも、必ず一覧化しましょう。
志望度ごとに色分けする
本命企業と練習枠を同じように管理していると、優先順位がわかりにくくなります。志望度ごとに色分けすると、どの企業に時間を使うべきか一目でわかります。
例として、次のように分けるとよいでしょう。
- A:本命。最優先で対策する
- B:準本命。内定が出たら前向きに検討
- C:比較・練習枠。選考経験や視野拡大が目的
- D:情報収集のみ。現時点では応募しない
Aランク企業の面接前には、他の予定を詰め込みすぎないようにしましょう。
締切の3日前を自分の期限にする
ESやWebテストは、企業が指定する締切当日に対応しようとすると危険です。通信トラブル、体調不良、予定変更などで提出できなくなる可能性があります。
おすすめは、企業の締切3日前を自分の提出期限にすることです。
たとえば、企業のES締切が4月10日なら、自分の締切は4月7日に設定します。これにより、添削や見直しの時間を確保できます。
面接後の振り返りをテンプレート化する
選考経験を次に生かすには、面接後すぐに振り返ることが大切です。時間が経つと、質問内容や自分の回答を忘れてしまいます。
面接後は、次のテンプレートに沿って記録しましょう。
- 面接日時:
- 面接形式:
- 面接官の人数:
- 聞かれた質問:
- うまく答えられた質問:
- 答えに詰まった質問:
- 面接官の反応:
- 企業への志望度の変化:
- 次回までに改善すること:
この記録を積み重ねることで、自分の弱点が見えてきます。
選考対策の優先順位

受ける企業数を決めても、対策が不十分では内定には近づきません。ここでは、選考対策の優先順位を整理します。
まずは自己PR・ガクチカの土台を作る
多くの企業で聞かれるのが、自己PRと学生時代に力を入れたこと、いわゆるガクチカです。この2つは、業界や企業が変わっても使う場面が多いため、早めに完成度を高めましょう。
自己PRでは、次の流れを意識します。
- 強みを一言で伝える
- 強みを発揮した経験を説明する
- 課題や工夫を具体的に述べる
- 成果を伝える
- 入社後にどう生かすかを示す
ガクチカでは、結果の大きさだけでなく、取り組みの過程や自分の役割が重要です。アルバイト、ゼミ、サークル、研究、長期インターン、ボランティアなど、経験の種類に関わらず、何を考え、どう行動したかを整理しましょう。
Webテストは早めに対策する
参考記事でも、Webテスト対策の重要性が紹介されています。Webテストは多くの企業で実施されるため、対策が遅れると選考の入口でつまずく可能性があります。
Webテスト対策では、以下を意識しましょう。
- 主要な形式を把握する
- 苦手分野を早めに特定する
- 参考書や問題集を1冊やり切る
- 時間制限に慣れる
- 志望企業の出題傾向を調べる
特に本命企業のWebテスト前に初めて対策するのは避けたいところです。就活初期から少しずつ取り組みましょう。
ESは企業ごとに「接点」を入れる
ESでは、自己PRやガクチカの基本形を使い回すことはできますが、志望動機や入社後にやりたいことは企業ごとに調整する必要があります。
説得力のあるESには、次の3つの接点があります。
- 自分の経験と企業の事業の接点
- 自分の価値観と企業の文化の接点
- 自分の将来像と職種・キャリアの接点
たとえば、「成長したい」だけでは抽象的です。どのような環境で、どのような経験を通じて、どのような力を伸ばしたいのかまで書くと、具体性が増します。
面接は「企業目線」で準備する
面接では、自分が伝えたいことだけを話すのではなく、企業が何を知りたいのかを考えることが大切です。参考記事でも、企業目線で求める人物像を理解する重要性が述べられています。
企業が面接で見ている主なポイントは、次の通りです。
- 自社への志望度
- 仕事内容への理解
- 価値観や社風との相性
- 入社後に活躍できる可能性
- コミュニケーション力
- 困難に向き合う姿勢
- チームで働く力
面接対策では、想定質問に答える練習だけでなく、「この企業はどんな人を採用したいのか」を考えながら回答を調整しましょう。
受ける企業数を増やすときの注意点

持ち駒が少ないと感じたときや、選考結果が思うように出ないときは、追加エントリーを検討することがあります。ここでは、企業数を増やす際の注意点を紹介します。
むやみに増やさず、目的を決める
追加エントリーをする前に、なぜ企業数を増やすのかを明確にしましょう。
目的の例は以下です。
- 持ち駒を確保したい
- 面接経験を積みたい
- 志望業界を広げたい
- 大手中心から中堅企業も見たい
- 職種の選択肢を増やしたい
- 内定先との比較材料を得たい
目的が曖昧なまま増やすと、準備不足の選考が増えるだけになってしまいます。
追加する企業にも最低限の基準を設ける
追加エントリーだからといって、どの企業でもよいわけではありません。最低限、次の基準を満たす企業を選びましょう。
- 事業内容に興味を持てる
- 募集職種に納得できる
- 自分の軸と大きく外れていない
- 入社する可能性がゼロではない
- 選考日程に対応できる
- 本命企業の対策を妨げない
「内定が出そうだから」という理由だけで選ぶと、入社後のミスマッチにつながる可能性があります。
本命企業の準備時間を守る
企業数を増やすときに最も大切なのは、本命企業の準備時間を削らないことです。本命企業の面接前に、志望度の低い企業のESや面接で予定を埋めてしまうのは本末転倒です。
追加エントリーをする場合は、カレンダーを見ながら、次の点を確認しましょう。
- 本命企業の面接前後に余裕があるか
- ES締切が重なりすぎていないか
- Webテスト対策の時間を確保できるか
- 学業や研究に支障が出ないか
- 体調管理ができるスケジュールか
就活は短距離走ではありません。無理なく継続できるペースを保ちましょう。
大手だけ受けるのは危険?企業規模別の考え方

よくある悩みの一つが、「大手企業だけ受けてもよいのか」というものです。参考記事でも、大手だけに絞るのはリスクが大きいという趣旨で解説されています。
大手企業だけに絞るリスク
大手企業は知名度が高く、待遇や安定性、研修制度に魅力を感じる人も多いでしょう。しかし、応募者数が多く、選考倍率が高くなりやすい点には注意が必要です。
大手だけに絞ると、次のようなリスクがあります。
- ESやWebテストで一気に落ちる可能性がある
- 選考時期が重なりやすい
- 志望動機が似通いやすい
- 企業規模だけで判断してしまう
- 持ち駒がなくなったときに追加募集が限られる
もちろん、大手企業を目指すこと自体は悪いことではありません。問題は、大手であることだけを理由に企業を選ぶことです。
中堅・成長企業も比較する
中堅企業や成長企業には、大手とは異なる魅力があります。
- 若手から裁量を持てる
- 経営層との距離が近い
- 特定分野で高いシェアを持つ
- 事業成長のスピードが速い
- 配属や仕事内容が見えやすい場合がある
- 地域や業界で強い基盤を持つ
企業規模だけでは、働きやすさや成長環境は判断できません。大手、準大手、中堅、ベンチャーを組み合わせて見ることで、自分に合う企業を見つけやすくなります。
企業規模より「自分との相性」を重視する
最終的に大切なのは、企業規模ではなく、自分との相性です。
以下の観点で比較しましょう。
- やりたい仕事ができるか
- 自分の強みを生かせるか
- 価値観が合う社員が多いか
- 成長したい方向と環境が合うか
- 評価制度に納得できるか
- 入社後のキャリアを描けるか
知名度の高い企業に入ることがゴールではありません。入社後に納得して働けるかを基準に、受ける企業を選びましょう。
内定後はどうする?選考を続ける判断基準

内定が出ると、「もう就活を終えていいのか」「他社の選考を続けてもよいのか」と悩む人がいます。参考記事でも、内定後に他社選考を続けるかは個人の判断であり、納得感が重要だと説明されています。
以下では、一般的な判断基準として、内定後に確認したいポイントを整理します。
内定先に納得しているなら終えてもよい
内定先が自分の軸に合っており、入社後のイメージも持てているなら、無理に就活を続ける必要はありません。
就活を終える判断材料は、以下です。
- 仕事内容に納得している
- 企業の価値観や社風に合っている
- 勤務条件を理解している
- 入社後のキャリアをイメージできる
- 他社と比較しても魅力を感じる
- 不安点を質問して解消できている
納得感があるなら、早めに就活を終えて、卒業研究や学業、入社準備に時間を使うのも良い選択です。
迷いがあるなら比較を続ける
一方で、内定先に不安が残る場合は、他社の選考を続けても問題ありません。比較することで、自分が何を重視しているのかが明確になることもあります。
ただし、選考を続ける場合は、内定先の承諾期限や辞退マナーに注意しましょう。企業への連絡を先延ばしにしたり、無断で辞退したりするのは避けるべきです。
辞退は早めに、誠実に伝える
他社に入社を決めた場合、辞退連絡はできるだけ早く行いましょう。企業は採用計画に基づいて選考や内定者対応を進めています。
辞退連絡では、次の点を意識します。
- 連絡を先延ばしにしない
- 感謝の気持ちを伝える
- 辞退理由は簡潔に述べる
- 相手を否定する表現を避ける
- メールだけでよいか、電話が必要か確認する
就活は社会人としての第一歩でもあります。最後まで誠実な対応を心がけましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. 就活で10社しか受けないのは少ないですか?
10社が必ず少ないとは限りません。理系専門職、学校推薦、早期選考で内定見込みがある人、志望企業が明確な人であれば、10社前後でも進められる場合があります。
ただし、大手企業や人気業界だけを受けている場合、10社ではリスクが高くなることがあります。持ち駒が少ない、面接経験が不足している、内定先の比較材料が少ないと感じる場合は、追加で5〜10社ほど検討すると安心です。
Q2. 30社以上受けるのは多すぎますか?
30社以上受けること自体が悪いわけではありません。大手志望、業界を広く見たい人、就活開始が遅れて持ち駒を増やしたい人などは、30社程度になることもあります。
ただし、30社以上になると、ES作成や面接対策、スケジュール管理の負担が大きくなります。すべての企業に同じ熱量をかけるのは難しいため、本命・準本命・練習枠を明確に分け、優先順位をつけましょう。
Q3. 本命企業の前に練習企業を受けたほうがいいですか?
可能であれば、受けたほうがよいです。初めての面接が本命企業だと、緊張して実力を出し切れないことがあります。志望度が中程度の企業や、業界が近い企業で面接経験を積むと、本命企業の選考で落ち着いて話しやすくなります。
ただし、練習目的でも企業に対して失礼にならないよう、最低限の企業研究と志望理由は準備しましょう。
Q4. 持ち駒がゼロになったらどうすればいいですか?
まずは焦らず、原因を整理しましょう。ESで落ちているのか、Webテストで落ちているのか、面接で落ちているのかによって対策は変わります。
同時に、追加募集、通年採用、中堅企業、大学求人、就活エージェント、スカウトサービスなどを活用して、新しい選択肢を探しましょう。持ち駒がゼロになってから探すと不安が大きくなるため、普段から候補企業をリストアップしておくと安心です。
Q5. 内定が1社出たら就活を終えるべきですか?
内定先に納得しているなら、就活を終えても問題ありません。一方で、仕事内容や社風、条件面に迷いがある場合は、他社と比較してから判断してもよいでしょう。
大切なのは、内定の数ではなく納得感です。自分の就活の軸と照らし合わせて、入社後に前向きに働けるかを考えましょう。
まとめ
就活で何社受けるべきかに、全員共通の正解はありません。参考記事で紹介されている傾向を踏まえると、一般的には15〜20社程度が目安の一つになります。ただし、この数字は万人に当てはまる絶対的な基準ではなく、志望業界、準備状況、選考進捗によって調整するものです。
また、参考記事で示されている文系約19社、理系約13社という数値は、ES提出数の分布をもとに中央値などを用いて算出した推計値です。厳密な公的平均ではないため、「実際に面接を受けた社数」と混同しないようにしましょう。
大切なのは、平均に合わせることではなく、自分の状況に合わせて受ける社数を設計することです。
最後に、この記事のポイントを整理します。
- 就活で受ける社数は15〜20社前後を目安の一つにする
- ES提出数と実際に面接を受ける社数は分けて考える
- 文系はES提出数が比較的多い傾向、理系は比較的少ない傾向があるが、個人差が大きい
- 本命3〜5社、準本命5〜7社、練習・保険枠を組み合わせる
- 企業数を増やすと比較や経験のメリットがある
- 増やしすぎると企業研究やESの質が下がるリスクがある
- 絞る場合は持ち駒ゼロのリスクに備える
- 大手だけでなく中堅・成長企業も比較する
- スケジュールと選考状況は一覧表で管理する
- 内定後は数ではなく納得感を基準に判断する
「何社受けるか」は、就活のゴールではなく、納得できる企業に出会うための手段です。数に振り回されすぎず、自分の軸、準備状況、スケジュールを見ながら、無理なく選考を進めていきましょう。
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株式会社ガクシーのガクシーインターン編集部です。インターンや就活に関わる情報を発信しています。
