エントリーシートの長所・短所の書き方|例文・言い換え一覧と職種別の選び方
エントリーシートで「あなたの長所と短所を教えてください」と聞かれたとき、何を書けばよいのか迷う就活生は多いです。長所は自慢のように見えないか不安になり、短所は正直に書きすぎると評価が下がりそうで、なかなか筆が進まないこともあるでしょう。
しかし、企業が長所・短所を聞く目的は、完璧な人を探すことではありません。応募者が自分を客観的に理解しているか、どのような人柄や考え方を持っているか、仕事でどのように強みを発揮できるか、弱みとどう向き合っているかを知るためです。つまり、長所も短所も「選び方」と「伝え方」で評価が大きく変わります。
この記事では、エントリーシートで長所・短所を書く基本から、自己分析の進め方、言い換え一覧、文字数別テンプレート、職種別の選び方、NG例と改善例までまとめて解説します。ESだけでなく、面接で深掘りされたときにも一貫して答えられる内容を作れるようにしましょう。
目次
エントリーシートで長所・短所を聞かれる理由
企業がエントリーシートで長所・短所を聞くのは、単に性格を知りたいからではありません。長所・短所の回答には、自己分析の深さ、人柄や価値観、社風・職種との相性、入社後の活躍可能性が表れます。
参考記事2では、企業が長所・短所を聞く理由として「自己分析ができているか」「人柄と社風が合うか」「応募者の人柄を知るため」「入社後に活躍できるか」が挙げられています。また、参考記事1〜3の確認できる範囲では、短所を伝える際に、欠点そのものだけでなく、自己理解や改善に向けた姿勢を示すことの重要性も説明されています。

自己分析ができているかを見るため
長所・短所を聞くことで、企業は応募者が自分自身を客観的に見られているかを確認しています。たとえば「協調性があります」とだけ書く人と、「意見が割れた場面で、双方の考えを整理して合意形成した経験があります」と書く人では、後者の方が自己理解の深さが伝わります。
短所も同じです。「短所はありません」と書くと、自己分析が不十分だと受け取られる可能性があります。誰にでも改善点はあるため、短所を避けるよりも、仕事に大きな支障が出にくく、改善行動を説明できるものを選ぶことが大切です。
応募者の人柄を知るため
企業は、長所・短所の内容から、応募者がどのような考え方や行動傾向を持つ人なのかを見ています。スキルや実績だけでは分からない、人との関わり方、課題への向き合い方、失敗したときの受け止め方などが表れやすいからです。
たとえば同じ「責任感がある」という長所でも、「任された役割を最後までやり切る人」なのか、「周囲の状況を見て自分から引き受ける人」なのかで人物像は変わります。短所についても、どのように自覚し、どのように改善しようとしているかまで書くと、人柄が伝わりやすくなります。
社風や職種との相性を見るため
同じ長所でも、企業や職種によって評価されやすさは変わります。たとえば営業職では「粘り強さ」「行動力」「相手のニーズをくみ取る力」が評価されやすい一方、研究職やエンジニア職では「論理的思考力」「粘り強く検証する力」「正確性」などが伝わると仕事との接続が見えやすくなります。
もちろん、企業に合わせて自分を偽る必要はありません。ただし、応募先の仕事内容や求める人物像を確認し、自分の経験の中から相性のよい長所・短所を選ぶことは重要です。
入社後に活躍できるかを判断するため
企業は、長所・短所から「この学生は入社後にどのように働きそうか」を想像します。長所が具体的な行動や成果につながっていれば、仕事でも発揮できそうな特徴として評価されやすくなります。
一方で短所は、改善可能性が見えるかが大切です。「緊張しやすい」だけで終わると不安要素になりますが、「発表前に想定質問を準備し、練習回数を増やすことで落ち着いて話せるようになった」と書けば、課題解決に向き合う姿勢が伝わります。
長所・短所・自己PR・強みの違いを整理しよう
エントリーシートでは「長所」「強み」「自己PR」が別々の設問で出ることがあります。似ている言葉ですが、意味を整理しておくと回答の重複や矛盾を防げます。
| 項目 | 意味 | ESでの見せ方 |
|---|---|---|
| 長所 | 性格や行動の中でプラスに働く特徴 | 自分らしさが伝わる特徴として書く |
| 強み | 長所が成果や行動につながった力 | 仕事で再現できる能力として書く |
| 自己PR | 強みを企業に伝えるための文章 | 経験・成果・入社後の貢献まで構成する |
| 短所 | 改善余地のある特徴 | 自覚と改善行動をセットで書く |
たとえば「粘り強い」は長所です。その粘り強さを生かして、部活動で目標達成まで練習を続けたなら「継続力」や「課題に向き合う力」という強みになります。そして、その強みをエピソードと入社後の貢献まで含めて伝える文章が自己PRです。
短所も、単なるマイナス要素として扱う必要はありません。「慎重すぎる」は、言い換えれば「物事を丁寧に確認する姿勢」とも捉えられます。ただし、短所を無理に長所へ変換するだけでは不十分です。実際に困った経験と、改善のために行っている工夫まで書くことで、納得感のある回答になります。
エントリーシートで評価される長所・短所の基本構成
長所・短所は、思いついた内容をそのまま書くのではなく、読み手が理解しやすい順番で構成することが大切です。基本は「結論→エピソード→仕事への接続」です。短所の場合は、ここに「改善行動」を加えます。

長所を書く基本構成
長所を書くときは、次の流れにすると伝わりやすくなります。
- 結論:私の長所は〇〇です
- 背景:その長所を発揮した場面
- 行動:自分が具体的に取った行動
- 結果:周囲や成果にどのような変化があったか
- 活用:入社後にどう生かすか
たとえば「責任感」を長所にする場合、「責任感があります」だけでは抽象的です。ゼミ、アルバイト、部活動、インターンなどで、任された役割を最後までやり遂げた経験を具体的に書きましょう。
短所を書く基本構成
短所を書くときは、次の流れを意識します。
- 結論:私の短所は〇〇です
- 影響:その短所によって困った経験
- 原因:なぜその短所が出たのか
- 改善行動:現在取り組んでいる工夫
- 変化:改善によって得られた成果や今後の意識
短所で最も避けたいのは、弱みを言いっぱなしにすることです。「計画性がありません」「緊張しやすいです」で終わると、採用担当者は入社後の不安を感じます。改善策まで書くことで、成長意欲や課題解決力を示せます。
ESではエピソードを1つに絞る
長所や短所に関連する経験が複数ある場合でも、ESでは基本的に1つに絞りましょう。複数の経験を並べると、1つひとつの説明が浅くなり、結局何を伝えたいのかがぼやけます。
1つのエピソードを深く書く方が、行動の背景や考え方が伝わります。特に文字数が200字〜400字の場合は、結論とエピソードを絞り、読み手がすぐ理解できる文章にすることが重要です。
長所・短所が見つからないときの自己分析方法
「自分には特別な長所がない」「短所は思いつくけれど、ESに書けるものがない」と感じる人もいるでしょう。その場合は、性格の言葉から探すよりも、過去の経験から行動パターンを見つける方が効果的です。
まずは過去の経験を棚卸しする
長所・短所は、日常の行動に表れます。以下のような場面を振り返ってみましょう。
- 部活動やサークルで任された役割
- アルバイトで工夫したこと
- ゼミや研究で困難だったこと
- インターンで学んだこと
- 友人や家族からよく言われること
- 失敗した経験と、その後に変えた行動
ポイントは、出来事だけでなく「そのとき何を考え、どう行動したか」まで書き出すことです。たとえば「アルバイトを頑張った」だけでは長所が見えません。しかし、「新人が困らないようにマニュアルを作った」と書けば、主体性や改善力が見えてきます。
自分史・モチベーショングラフを使う
参考記事では、自分史やモチベーショングラフが自己分析の方法として紹介されています。自分史は、過去の出来事を時系列で整理する方法です。モチベーショングラフは、人生の中でやる気が上がった時期・下がった時期をグラフにして、価値観や行動特性を見つける方法です。
たとえば、モチベーションが上がった経験に共通して「人に感謝された」「目標に向かって努力した」「新しい知識を得た」などがあれば、それが長所や就活の軸につながります。逆に、モチベーションが下がった経験からは、苦手な環境や短所が見つかることもあります。

他己分析で客観的な視点を得る
自分では当たり前だと思っていることが、周囲から見ると長所であることもあります。家族、友人、ゼミの仲間、アルバイト先の先輩などに、次の質問をしてみましょう。
- 私の良いところは何だと思う?
- どんな場面で頼りになると感じる?
- 逆に、改善した方がよいところはある?
- 私らしい行動パターンは何だと思う?
- 一緒に活動していて印象に残っていることは?
他己分析では、複数人から聞くことが大切です。1人の意見だけだと偏りが出るため、できれば立場の違う人に聞きましょう。参考記事ではジョハリの窓のような他己分析手法も紹介されていますが、まずは身近な人に具体的なエピソード付きで聞くところから始めれば十分です。
診断ツールは「材料」として使う
性格診断や適性検査の結果から長所・短所を探す方法もあります。参考記事2では、ストレングスファインダー、ビッグファイブ尺度、エニアグラムなどが自己分析の補助として紹介されています。
ただし、診断結果をそのままESに書くのは避けましょう。「診断で協調性が高いと出たため、私の長所は協調性です」では説得力が弱くなります。診断結果はあくまで材料として使い、必ず自分の経験に結びつけてください。
また、適性検査について扱う参考記事4では、IMAGESにパーソナリティ検査としてOPQが含まれると解説されています。参考記事5でも、TG-WEBの出題科目に性格が含まれると説明されています。ただし、これらは主に適性検査の形式や対策を扱う記事であり、ESの長所・短所の直接的な書き方を示す根拠ではありません。ESでは、診断や検査の結果に寄せるよりも、自分の経験に基づいた人物像を一貫して伝えることを意識しましょう。
ESで使いやすい長所一覧と言い換え
長所は、企業に「入社後に活躍できそう」と思ってもらえるものを選ぶ必要があります。ここではESで使いやすい長所と、より具体的に見せる言い換えを紹介します。
| 長所 | ESで使いやすい言い換え |
|---|---|
| 行動力がある | 課題に気づいたら自ら動ける |
| 協調性がある | 周囲と連携して成果を出せる |
| 責任感が強い | 任された役割を最後までやり切れる |
| 計画性がある | 目標から逆算して行動できる |
| 粘り強い | 困難があっても改善を続けられる |
| 傾聴力がある | 相手の意見をくみ取り、関係構築できる |
| 主体性がある | 指示を待たずに課題を見つけられる |
| 柔軟性がある | 状況に応じて考え方や行動を変えられる |
| 論理的に考えられる | 事実やデータをもとに課題を整理できる |
| 向上心がある | 現状に満足せず学び続けられる |
| 調整力がある | 異なる意見をまとめて前に進められる |
| 正確性がある | 細部まで確認し、安定した成果を出せる |
抽象語だけで終わらせない
「コミュニケーション力」「協調性」「主体性」などは多くの学生が使う言葉です。そのため、言葉だけでは差別化しにくいです。大切なのは、抽象語を自分の行動に置き換えることです。
たとえば「コミュニケーション力がある」なら、次のように具体化できます。
- 初対面の人とすぐ打ち解けられる
- 相手の話を丁寧に聞き、要望を整理できる
- 意見が対立した場面で、双方の共通点を見つけられる
- 報告・連絡・相談をこまめに行い、チームの認識をそろえられる
同じコミュニケーション力でも、営業職に向く表現と、チーム開発に向く表現は異なります。応募先の仕事に合わせて、どの側面を見せるかを調整しましょう。
成果の大きさだけでなく、再現性も重視される
ESでは、華やかな成果がないと評価されないと思う人もいます。しかし、企業が知りたいのは成果の大きさだけではありません。どのように考えて行動したか、その行動を入社後も発揮できそうかも重要です。
たとえば「大会で優勝した」「売上を大きく伸ばした」といった成果がなくても、課題を見つけ、周囲を巻き込み、改善を続けた経験があればアピールできます。長所は、過去の結果だけでなく、未来の仕事につながる行動特性として伝えましょう。
ESで使いやすい短所一覧と言い換え
短所は、正直に書けばよいというものではありません。仕事に直結して大きな不安を与える短所は避け、改善行動を説明できるものを選びましょう。

| 短所 | ポジティブな見方 | 改善行動の例 |
|---|---|---|
| 心配性 | リスクを事前に考えられる | 確認時間を決め、優先順位をつける |
| 優柔不断 | 複数の可能性を検討できる | 判断基準と期限を決める |
| せっかち | 行動が早い | 作業前に確認リストを見る |
| 緊張しやすい | 責任感を持って準備できる | 本番を想定して練習する |
| 完璧主義 | 質にこだわれる | 完成度と時間のバランスを決める |
| 人に合わせすぎる | 周囲に配慮できる | 自分の意見を事前に整理して伝える |
| 考えすぎる | 慎重に判断できる | 情報収集の時間を区切る |
| 没頭しやすい | 集中力がある | 定期的に進捗を共有する |
| 自己主張が強い | 意見を持って発信できる | 相手の意見を聞いてから発言する |
| 飽き性 | 新しいことに興味を持てる | 小さな目標を設定して継続する |
短所は「改善可能なもの」を選ぶ
短所を選ぶときは、次の3つを満たすものがおすすめです。
- 仕事上の致命的なリスクになりにくい
- 実際のエピソードを説明できる
- 改善に向けた行動をすでに始めている
たとえば「時間を守れない」「ルールを守れない」「嘘をつく」「感情的に相手を責める」といった短所は、採用リスクとして受け取られやすいため避けた方が無難です。短所は、弱みの告白ではなく、成長姿勢を示す設問だと考えましょう。
短所を無理に美化しすぎない
短所をポジティブに言い換えることは大切ですが、短所に見えない表現にしすぎると、かえって不自然になります。たとえば「短所は努力しすぎるところです」「責任感が強すぎるところです」とだけ書くと、短所を答える気がないように見える場合があります。
短所を書くときは、実際に困った場面を少し示しましょう。そのうえで、改善行動と現在の変化を伝えると、誠実さと成長意欲の両方が伝わります。
文字数別テンプレート|100字・200字・400字の書き方
参考記事には例文が多く紹介されていますが、ESでは企業ごとに文字数が異なります。ここでは、短い設問から長めの設問まで対応できるように、文字数別の書き方を整理します。
100字以内の長所テンプレート
100字以内では、エピソードを詳しく書く余裕はありません。結論と根拠を簡潔にまとめましょう。
テンプレート
私の長所は〇〇です。△△の経験では、□□を意識して行動し、結果として〇〇につなげました。入社後もこの強みを生かし、貢献したいです。
例文
私の長所は計画性です。ゼミ発表では締切から逆算して役割と進捗を管理し、余裕を持って資料を完成させました。入社後も計画的に業務を進めます。
200字以内の長所テンプレート
200字では、課題・行動・結果を最低限入れられます。最も使いやすい文字数です。
テンプレート
私の長所は〇〇です。△△では、□□という課題がありました。そこで私は、□□を行い、周囲と連携しながら改善に取り組みました。その結果、□□につながりました。入社後もこの強みを生かし、□□に貢献したいです。
例文
私の長所は主体性です。飲食店のアルバイトでは、新人が業務を覚えるまでに時間がかかる課題がありました。そこで私は、よくある質問や作業手順をまとめた簡易マニュアルを作成しました。その結果、新人が周囲に確認する回数が減り、ピーク時の連携もスムーズになりました。入社後も課題を見つけ、自ら改善に取り組みます。
400字以内の長所テンプレート
400字では、背景や工夫の理由まで書けます。自己PRに近い構成で、仕事でも生かせる行動特性を示しましょう。
テンプレート
私の長所は〇〇です。この長所は、△△の経験で発揮されました。当時、□□という課題がありました。私は原因を□□と考え、□□に取り組みました。その際、□□を意識したことで、周囲を巻き込みながら改善を進めることができました。結果として、□□という成果につながりました。この経験から、□□の重要性を学びました。入社後も〇〇を生かし、□□に貢献したいです。

100字以内の短所テンプレート
短い文字数でも、改善行動は必ず入れましょう。
テンプレート
私の短所は〇〇です。以前は□□で困ることがありました。現在は△△を意識し、改善に取り組んでいます。
例文
私の短所は心配性な点です。確認に時間をかけすぎることがありました。現在は作業の優先順位と確認時間を決め、質とスピードの両立を意識しています。
200字以内の短所テンプレート
200字では、短所による影響と改善行動を具体的に書けます。
テンプレート
私の短所は〇〇です。△△の場面では、□□により、□□という課題がありました。そのため現在は、□□を行い、改善に取り組んでいます。その結果、以前より□□できるようになりました。今後も意識して改善を続けます。
例文
私の短所は優柔不断な点です。ゼミ活動では、複数の案を比較しすぎて決定が遅れ、準備時間が短くなったことがありました。その反省から、判断基準と期限を先に決めるようにしています。現在は、必要な情報を整理したうえで早めに意思決定し、行動に移すことを意識しています。
400字以内の短所テンプレート
400字では、短所の原因分析まで入れると説得力が増します。
テンプレート
私の短所は〇〇です。△△の経験では、□□という場面でその短所が出てしまい、□□という影響がありました。振り返ると、原因は□□にあったと考えています。そこで現在は、□□を意識し、□□という工夫を続けています。その結果、□□という変化がありました。今後もこの改善を継続し、仕事では□□を意識して行動したいです。
職種別|長所・短所の選び方
エントリーシートの長所・短所は、どの職種にも同じ内容で出せばよいわけではありません。自分らしさを軸にしつつ、応募する職種で求められる力と接続させることが大切です。
| 職種 | 相性のよい長所 | 避けたい短所の例 |
|---|---|---|
| 営業職 | 行動力、傾聴力、粘り強さ、関係構築力 | 人と話すこと自体が苦手、約束を忘れやすい |
| 企画職 | 発想力、分析力、主体性、調整力 | 根拠なく思いつきで動く、締切管理が苦手 |
| 事務職 | 正確性、計画性、責任感、丁寧さ | 細かい確認が苦手、ルールを軽視する |
| エンジニア職 | 論理的思考力、学習意欲、集中力、改善力 | 学び続けるのが苦手、確認を怠る |
| 研究・開発職 | 探究心、粘り強さ、慎重さ、課題解決力 | すぐに諦める、記録や検証が苦手 |
| 接客・サービス職 | 気配り、柔軟性、傾聴力、明るさ | 感情が態度に出やすい、相手目線が弱い |
| コンサル職 | 論理的思考力、課題整理力、主体性、学習速度 | 曖昧な説明が多い、変化に弱い |
営業職の場合
営業職では、相手の課題を聞き出し、信頼関係を築き、粘り強く提案する力が重要です。長所としては「傾聴力」「行動力」「粘り強さ」「関係構築力」が使いやすいでしょう。
短所を書く場合は、「せっかち」「心配性」「相手に合わせすぎる」などを選び、改善行動を示すとよいです。たとえば「相手に合わせすぎる」なら、「事前に自分の提案軸を整理し、相手の要望を踏まえながらも必要な意見を伝えるようにしている」と書けます。
エンジニア職・技術職の場合
エンジニア職や技術職では、論理的に考える力、粘り強く学ぶ姿勢、正確に作業する力が評価されやすいです。長所としては「論理的思考力」「学習意欲」「改善力」「集中力」が候補になります。
短所として「完璧主義」「没頭しやすい」「説明が長くなりやすい」などを選ぶ場合は、チームで働くうえでどう改善しているかを入れましょう。技術職でも、報告・相談・共有は重要です。
企画職・マーケティング職の場合
企画職やマーケティング職では、課題発見力、分析力、発想力、周囲を巻き込む力が求められます。長所は「主体性」「分析力」「好奇心」「調整力」などが使いやすいです。
短所は「考えすぎる」「こだわりが強い」「優柔不断」などを、改善行動とセットで書くと自然です。たとえば「考えすぎる」なら、仮説を立てた後に検証期限を決め、行動に移す工夫を伝えましょう。
事務職・管理部門の場合
事務職や管理部門では、正確性、責任感、計画性、周囲を支える姿勢が評価されやすいです。長所として「几帳面」「計画性」「責任感」「丁寧さ」を選ぶと、仕事との接続がしやすくなります。
短所として「慎重すぎる」「心配性」を選ぶ場合は、確認に時間をかけすぎないよう優先順位をつける工夫を示すとよいでしょう。

長所・短所の例文集
ここでは、エントリーシートで使いやすい長所・短所の例文を紹介します。丸写しではなく、自分の経験に合わせて調整してください。
長所例文1:主体性
私の長所は、課題に気づいたら自ら行動できる主体性です。飲食店のアルバイトでは、ピーク時に注文確認のミスが起きやすい課題がありました。私は原因を、スタッフ間で確認方法が統一されていないことだと考え、注文内容を復唱するタイミングと確認項目をまとめ、店長に提案しました。その結果、スタッフ全体で同じ手順を取れるようになり、ミスの減少につながりました。入社後も、現場の課題を自分ごととして捉え、改善に向けて行動したいです。
長所例文2:傾聴力
私の長所は、相手の考えを丁寧に聞き取り、関係構築につなげられる傾聴力です。ゼミのグループ発表では、メンバー間で進め方への意見が分かれ、議論が停滞したことがありました。私は一人ひとりに不安や意見を聞き、共通して重視している点を整理しました。そのうえで、役割分担と作業スケジュールを再提案し、全員が納得して準備を進められる状態を作りました。この経験を生かし、入社後も周囲と信頼関係を築きながら成果に貢献したいです。
長所例文3:計画性
私の長所は、目標から逆算して計画的に行動できる点です。大学の資格取得に向けた学習では、試験日から逆算して週ごとの学習範囲を決め、理解度を確認しながら進めました。途中で苦手分野に時間がかかることもありましたが、計画を見直し、復習時間を増やすことで対応しました。その結果、学業やアルバイトと両立しながら合格することができました。入社後も、期限と優先順位を意識して着実に業務を進めたいです。
長所例文4:改善力
私の長所は、現状をよりよくするために工夫を続けられる改善力です。長期インターンでは、SNS投稿の反応率が伸び悩んでいました。私は過去の投稿を分析し、反応の高い投稿に共通するテーマや表現を整理しました。そのうえで、投稿前にチェックする項目を作成し、チーム内で共有しました。結果として、投稿内容の方向性がそろい、改善のサイクルを回しやすくなりました。入社後も、数字や現場の声をもとに改善を続けたいです。
短所例文1:心配性
私の短所は、心配性で確認に時間をかけすぎることがある点です。ゼミ発表の資料作成では、細部が気になり何度も修正した結果、発表練習の時間が短くなったことがありました。この経験から、作業ごとに優先順位と確認時間を決めるようにしています。現在は、重要度の高い部分から確認し、一定の時間で区切って次の作業に移ることを意識しています。今後も、正確性を保ちながら効率よく行動できるよう改善を続けます。
短所例文2:優柔不断
私の短所は、複数の選択肢を比較しすぎて決断に時間がかかる点です。サークルのイベント企画では、候補案を絞りきれず、準備開始が遅れたことがありました。その反省から、現在は判断基準と期限を先に決めるようにしています。たとえば、目的・費用・実現可能性の3点で比較し、期限までに最も条件に合う案を選ぶようにしました。今後も、慎重さを生かしつつ、必要な場面では早く決断できるよう意識します。
短所例文3:せっかち
私の短所は、早く行動しようとするあまり、確認が不足することがある点です。アルバイトでは、作業を急いで進めた結果、備品の準備漏れが発生したことがありました。その後は、作業前に確認リストを見ることと、完了後に一度立ち止まって見直すことを徹底しています。現在は、スピードだけでなく正確性も意識して行動できるようになりました。入社後も、早く動く力を生かしながら、確認を怠らない姿勢を大切にします。
短所例文4:人に合わせすぎる
私の短所は、周囲に配慮するあまり、自分の意見を後回しにしてしまうことがある点です。グループワークでは、他の人の意見を尊重しすぎて、自分の考えを十分に伝えられないことがありました。その反省から、議論の前に自分の意見と根拠をメモに整理し、発言するタイミングを意識するようにしています。現在は、相手の考えを尊重しながらも、自分の意見を伝えることができるようになってきました。
NG例と改善例|落ちやすい書き方を避ける
長所・短所は、内容そのものよりも「伝え方」で損をすることがあります。ここではよくあるNG例と改善の方向性を紹介します。

NG例1:長所が抽象的すぎる
NG例
私の長所はコミュニケーション力です。誰とでも話すことができ、友人も多いです。入社後もコミュニケーション力を生かして頑張ります。
改善ポイント
この例では、コミュニケーション力が仕事でどう生きるのかが分かりません。「誰とでも話せる」だけでは、成果につながる力として弱く見えます。
改善例
私の長所は、相手の話を丁寧に聞き、要望を整理できる点です。アパレルのアルバイトでは、お客様の利用場面や好みを聞いたうえで商品を提案することを意識しました。その結果、再来店時に声をかけていただくことも増えました。入社後も相手の課題を正確に理解し、信頼関係を築きたいです。
NG例2:短所の改善策がない
NG例
私の短所は緊張しやすいところです。人前で話すと頭が真っ白になることがあります。入社後は慣れるように頑張ります。
改善ポイント
短所の影響だけを書いており、改善のために何をしているのかが分かりません。「頑張ります」では具体性が不足します。
改善例
私の短所は緊張しやすい点です。以前は発表時に話す順番を忘れてしまうことがありました。そのため現在は、発表前に要点をカードにまとめ、本番を想定して複数回練習しています。最近は、話す内容を整理して臨むことで落ち着いて発表できるようになりました。
NG例3:仕事上の不安が大きい短所を選ぶ
NG例
私の短所は時間にルーズなところです。大学の授業やアルバイトに遅刻することがありましたが、社会人になったら直したいです。
改善ポイント
時間を守れないことは、社会人としての信頼に直結します。短所として正直に書くにはリスクが高い内容です。短所を選ぶときは、採用担当者が「仕事を任せるのが不安」と感じるものは避けましょう。
改善の方向性
もし時間管理に課題があったとしても、ESでは「計画を詰め込みすぎる」「優先順位づけが苦手だった」など、改善可能な表現に置き換え、すでに行っている対策を示す方が適切です。
NG例4:企業や職種と合っていない
NG例
営業職志望にもかかわらず、「初対面の人と話すことが苦手で、できれば一人で作業したい」と書く。
改善ポイント
短所は正直さも大切ですが、志望職種で致命的に見える内容は避けるべきです。営業職なら、人と関わること自体を否定するのではなく、「大人数の前で話すと緊張しやすいが、事前準備で改善している」など、職務に支障が出にくい形にしましょう。
ESと面接で一貫性を持たせるコツ
エントリーシートに書いた長所・短所は、面接で深掘りされる可能性が高いです。ESではきれいに書けていても、面接で具体的に答えられないと説得力が下がります。
長所・短所・自己PRをつなげる
ES全体では、長所・短所・自己PR・ガクチカ・志望動機が別々に見えて、実は一人の人物像として読まれます。そのため、内容に大きな矛盾がないようにしましょう。
たとえば、長所で「計画性」をアピールしているのに、短所で「締切を守るのが苦手」と書くと、読み手は混乱します。短所として計画面の課題を書くなら、「計画を細かく立てすぎて柔軟な変更に時間がかかる」のように、長所と両立する表現にすると自然です。
面接で聞かれやすい深掘り質問を準備する
長所・短所に関して、面接では次のような質問が想定されます。
- その長所が発揮された別の経験はありますか?
- その強みは当社の仕事でどう生かせますか?
- 短所によって周囲に迷惑をかけた経験はありますか?
- 改善のために今も続けていることは何ですか?
- 周囲からはどのような人だと言われますか?
- その短所は入社後に支障になりませんか?
ESを書く段階で、面接で答える内容まで準備しておくと安心です。特に短所は、改善行動を「今も続けている」と言える状態にしておきましょう。
適性検査・性格検査は補足情報として意識する
近年の選考では、ESや面接だけでなく、適性検査や性格検査が実施されることがあります。参考記事4では、IMAGESにパーソナリティ検査としてOPQが含まれ、人との関係、考え方、感情・エネルギーの領域を扱うと解説されています。参考記事5では、TG-WEBの出題科目に性格が含まれると紹介されています。
ただし、参考記事4・5は適性検査の形式や対策が中心であり、ESの長所・短所の直接的な根拠として扱うにはテーマが異なります。ES作成で大切なのは、検査に合わせて人物像を作ることではなく、自分の経験に基づいて、書類と面接で矛盾のない説明ができる状態にしておくことです。
大切なのは、企業に合わせて自分を作り込むことではなく、自分の特徴を正しく理解し、言葉と行動に一貫性を持たせることです。
作成前に確認したいチェックリスト
長所・短所の回答を書いたら、提出前に次のチェックリストで確認しましょう。

長所のチェックリスト
- 長所が一言で明確に書かれている
- 具体的なエピソードがある
- 自分の行動が中心に書かれている
- 結果や変化が伝わる
- 応募先の仕事にどう生かせるかが分かる
- 自己PRやガクチカと矛盾していない
- 抽象語だけで終わっていない
短所のチェックリスト
- 短所を正直に認めている
- 仕事上の致命的なリスクになりにくい内容を選んでいる
- 短所が出た具体的な場面がある
- 改善行動が具体的に書かれている
- 改善による変化が伝わる
- 「これから頑張る」だけで終わっていない
- 長所と大きく矛盾していない
文章全体のチェックリスト
- 結論から始まっている
- 1文が長くなりすぎていない
- 主語が分かりやすい
- 「貴社」「御社」の使い分けができている
- 誤字脱字がない
- 文字数制限の9割以上を使えている
- 面接で深掘りされても答えられる
エントリーシートでは、内容だけでなく読みやすさも評価に影響します。採用担当者は多くのESを読むため、結論が分かりにくい文章は印象に残りにくくなります。書いた後は音読し、自然に読めるか確認しましょう。
参考記事から見る構成上の補足ポイント
今回のテーマに関連する参考記事1〜3では、長所・短所の定義、言い換え、例文、短所の改善策などが幅広く解説されています。参考記事3は公開範囲で確認できる情報に限ると、企業が見る評価ポイントや長所・短所の一覧、PREP法に触れていますが、本文の一部は会員限定です。そのため、本記事では確認できた範囲の情報を参考にしつつ、ES作成に必要な実践要素を補う形で構成しています。
本記事では、以下の点を重視して構成しています。
- 100字・200字・400字の文字数別テンプレートを用意
- 長所と短所を職種別に選べるように整理
- NG例と改善例をセットで提示
- 自己分析からES作成、面接対策まで一貫して解説
- 適性検査は補足情報として扱い、ES・面接での人物像の一貫性を重視
特に、ESの長所・短所は単独の設問として考えるのではなく、選考全体で伝える人物像の一部として設計することが大切です。書類では良く見えても、面接で説明できなければ評価につながりにくいため、最初から深掘りを想定して作成しましょう。

参照した情報源
本記事は、以下の参考記事で示されている論点をもとに、ES向けに再構成しています。
- キャリアパーク「アピールポイントを履歴書・ES・面接でうまく伝える方法と例文」
- ワンキャリア「長所と短所 面接/ESの例文と言い換え一覧」
- 外資就活ドットコム「長所・短所一覧50選」
- 就活の教科書「適性検査IMAGESの問題と対策」
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長所・短所の質問意図や書き方については、主に参考記事1〜3を参照しています。参考記事4・5は、適性検査の形式や出題科目に関する補足情報として扱い、長所・短所の書き方そのものの根拠としては用いすぎないようにしています。本記事では、それらを踏まえつつ、エントリーシート作成にすぐ使える形に整理しました。
よくある質問(FAQ)
Q1. エントリーシートの長所と自己PRは同じ内容でもよいですか?
完全に同じ文章にするのは避けた方がよいですが、同じ強みを軸にしても問題ありません。たとえば長所で「計画性」を書き、自己PRで「計画性を生かしてチームの進行管理をした経験」を詳しく書く形なら一貫性があります。
ただし、設問ごとの役割は意識しましょう。長所は性格や行動特性を簡潔に伝える設問、自己PRはその強みを企業に売り込む設問です。自己PRでは、より具体的な成果や入社後の貢献まで書くとよいでしょう。
Q2. 短所は長所の裏返しにした方がよいですか?
長所の裏返しにできる短所は使いやすいですが、無理に合わせる必要はありません。大切なのは、短所を自覚し、改善行動を取っていることです。
たとえば長所が「行動力」で短所が「せっかち」なら自然につながります。一方で、長所が「傾聴力」で短所が「心配性」でも、エピソードに一貫性があれば問題ありません。むしろ無理に裏返しにしすぎると、不自然な回答になることがあります。
Q3. 「人見知り」は短所として書いても大丈夫ですか?
書けないわけではありませんが、志望職種や伝え方に注意が必要です。営業職や接客職で「初対面の人と話せない」と書くと、職務適性に不安を持たれる可能性があります。
書く場合は、「初対面では緊張しやすいが、事前に話題を準備したり、相手の話を丁寧に聞いたりすることで関係を築けるようにしている」のように、改善行動と現在の変化を示しましょう。
Q4. 長所・短所がどうしても思いつかない場合はどうすればよいですか?
まずは性格の言葉から探すのではなく、過去の経験を書き出してください。頑張った経験、失敗した経験、人から褒められた経験、苦手だったが改善した経験を整理すると、行動パターンが見えてきます。
それでも見つからない場合は、友人や家族、アルバイト先の人に聞く他己分析がおすすめです。自分では普通だと思っている行動が、周囲から見ると長所であることもあります。
Q5. 短所で絶対に避けた方がよい内容はありますか?
時間やルールを守れない、嘘をつく、責任を放棄する、感情的に周囲を攻撃するなど、社会人としての信頼に関わる短所は避けましょう。改善中であっても、採用担当者に強い不安を与える可能性があります。
短所は、仕事に大きな支障が出にくく、改善行動を具体的に説明できるものを選ぶのが基本です。

まとめ
エントリーシートの長所・短所は、単なる性格紹介ではありません。企業は、自己分析の深さ、人柄や価値観、仕事との相性、入社後の活躍可能性、短所への向き合い方を見ています。
長所を書くときは、抽象語だけで終わらせず、具体的なエピソードと入社後の活用まで示しましょう。短所を書くときは、弱みを言いっぱなしにせず、改善行動と現在の変化をセットで伝えることが大切です。
また、ESの長所・短所は面接でも深掘りされます。自己PRやガクチカ、志望動機と矛盾しないように、選考全体で一貫した自分らしさを伝えましょう。適性検査に関する情報は補足として参考にしながら、まずは過去の経験を棚卸しし、自分の行動パターンから長所・短所を見つけることから始めてみてください。
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著者プロフィール
株式会社ガクシーのガクシーインターン編集部です。インターンや就活に関わる情報を発信しています。
