面接で「入社後にやりたいこは?」を攻略する方法|回答例・伝え方・注意点を解説
面接で「入社後にやりたいことは何ですか?」と聞かれて、答えに詰まった経験はありませんか。志望動機や自己PRは準備していても、入社後の話になると「まだ働いたことがないのに、具体的に言えない」と不安になる就活生は多いです。
この質問は、単にあなたの希望を聞いているだけではありません。企業は、志望度・企業理解・キャリア観・入社後の活躍イメージなどを確認しています。そのため、思いつきで答えると「企業研究が浅い」「自社でなくてもよさそう」と受け取られる可能性があります。
この記事では、面接で「入社後にやりたいこと」を聞かれたときの質問意図、回答の作り方、職種別・業界別の例文、避けるべきNG回答、面接での伝え方・受け答えの注意点まで解説します。30秒版・1分版のテンプレートに加えて、必要に応じて1〜2分程度に広げる目安も紹介するので、面接直前の確認にも活用してください。
目次
面接で「入社後にやりたいこと」を聞かれる理由

「入社後にやりたいこと」は、就活面接でよく聞かれる定番質問の一つです。企業によっては、以下のように言い換えて質問されることもあります。
- 「当社に入社したら、どんな仕事に挑戦したいですか」
- 「入社後に実現したいことはありますか」
- 「将来、当社でどのように活躍したいですか」
- 「配属されたら、どんなことに取り組みたいですか」
聞き方は違っても、面接官が見ているポイントは共通しています。
志望度・企業理解・キャリア観を確認している
企業はこの質問を通じて、あなたがどれだけ自社を理解しているかを見ています。入社後にやりたいことを具体的に答えるには、事業内容・職種・商品サービス・企業理念・今後の方向性をある程度理解している必要があるからです。
たとえば、IT企業の営業職を受けているのに「店舗で接客をしたい」と答えると、職種理解がずれている印象になります。反対に、「法人向けSaaSの導入支援を通じて、顧客の業務効率化に貢献したい」と話せれば、業務理解の深さが伝わります。
また、企業はあなたのキャリア観も確認しています。どんな仕事にやりがいを感じるのか、どんな成長を目指すのかが、自社の環境と合っているかを見極めたいのです。
入社後のミスマッチを防ぐ目的もある
企業にとって、採用後のミスマッチは大きな課題です。学生側が「思っていた仕事と違った」と感じれば早期離職につながる可能性があり、企業側も採用・育成にかけた時間やコストを失います。
そのため面接官は、「この学生がやりたいことは、自社で実現できるのか」「配属後に前向きに働けそうか」を確認します。最終面接では、企業によっては入社意欲や企業とのマッチ度、キャリアビジョンをより深く確認されることがあります。
つまり、「入社後にやりたいこと」は、志望動機の延長線上にある質問です。自分の希望だけでなく、企業で実現できること・企業に貢献できることとして答える必要があります。
「入社後にやりたいこと」の答え方の基本構成
面接で評価されやすい回答は、話す順番が整理されています。おすすめは、以下の3ステップです。
- 結論:入社後にやりたいこと
- 理由:そう考える背景・経験
- 貢献:企業でどう活かすか
この順番で話すと、面接官が内容を理解しやすくなります。
結論から先に伝える
最初に「私は入社後、〇〇に取り組みたいです」と結論を伝えましょう。面接では限られた時間で自分の考えを伝える必要があるため、結論が後回しになると「結局何が言いたいのか」が伝わりにくくなります。
例:
私は入社後、営業職としてお客様の課題を深くヒアリングし、最適な提案を通じて長期的な信頼関係を築きたいです。
このように、最初の一文で「職種」「やりたいこと」「目指す状態」がわかると、回答全体の方向性が明確になります。
理由をエピソードで補強する
次に、なぜそれをやりたいのかを説明します。ここでは、自分の経験や価値観と結びつけることが大切です。
- アルバイトで顧客対応をした経験
- ゼミで課題解決に取り組んだ経験
- インターンで業務改善に関わった経験
- 部活動やサークルでチームを支えた経験
- 研究や制作で専門性を深めた経験
エピソードは長く話しすぎず、「その経験から何を学び、なぜ入社後の仕事につながるのか」を中心に伝えましょう。
入社後の貢献につなげて締める
最後は、企業への貢献で締めます。「学びたい」「成長したい」だけで終わると、企業側から見ると受け身に映ることがあります。
良い締め方の例:
学生時代に培ったヒアリング力を活かし、入社後はお客様の潜在的な課題まで把握できる営業担当として、貴社の顧客満足度向上に貢献したいです。
「自分が何を得たいか」ではなく、「企業や顧客にどんな価値を提供したいか」まで伝えると、入社後の活躍イメージを持ってもらいやすくなります。

回答を作る前にやるべき自己分析のポイント
「入社後にやりたいことが思いつかない」という人は、いきなり文章を作ろうとしないほうがよいです。まずは自己分析で、自分の価値観や強みを整理しましょう。
やりたくないことから考える
やりたいことが見つからない場合は、「やりたくないこと」から考える方法が有効です。
たとえば、以下のように書き出してみましょう。
| やりたくないこと | そこから見える方向性 |
|---|---|
| 一人で黙々と作業するだけの仕事は避けたい | 人と関わる営業・企画・カスタマーサクセスに関心がある |
| 単純作業だけで終わる仕事は避けたい | 改善提案や仕組みづくりに関わりたい |
| 短期的な売上だけを追う仕事は避けたい | 長期的な信頼関係を築く仕事が合いそう |
| 既存のやり方だけを続ける環境は避けたい | 新規事業や業務改善に挑戦したい |
「嫌なこと」を否定的に伝える必要はありません。面接では、そこから見えた前向きな希望に変換して伝えましょう。
価値観・強み・経験を棚卸しする
次に、過去の経験から自分の価値観を探します。以下の質問に答えてみてください。
- これまで一番やりがいを感じた経験は何か
- 周囲から褒められた強みは何か
- 苦労した経験をどう乗り越えたか
- チームの中でどんな役割を担うことが多いか
- どんな瞬間に「もっと頑張りたい」と思うか
たとえば、アルバイトでお客様の悩みを聞いて提案することにやりがいを感じたなら、営業・販売・カスタマーサクセスとの相性が見えてきます。ゼミでデータ分析をして施策を考えることが楽しかったなら、企画・マーケティング・コンサルに関心を広げられます。
WILL・CAN・MUSTで整理する
回答を作るときは、WILL・CAN・MUSTで整理すると考えやすくなります。
| 観点 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| WILL | やりたいこと | 顧客の課題解決に関わりたい |
| CAN | 自分ができること・強み | 傾聴力、分析力、継続力 |
| MUST | 企業で求められること | 法人営業、提案、顧客フォロー |
この3つが重なる部分を回答にすると、独りよがりではなく、企業の業務と自分の強みがつながった内容になります。
企業研究を踏まえて答えるための考え方
「入社後にやりたいこと」は、企業研究が浅いと一気に弱くなります。「営業を頑張りたい」「社会に貢献したい」だけでは、どの企業でも言える内容になってしまうためです。
事業内容・職種理解と結びつける
まずは、志望企業の事業内容と応募職種を確認しましょう。見るべき情報は以下です。
- 採用サイトの職種紹介
- 社員インタビュー
- 企業理念・ミッション
- 商品・サービス紹介
- 中期経営計画やプレスリリース
- 説明会で聞いた事業方針
- OB・OG訪問で聞いた仕事内容
特に新卒採用では、実際の配属が入社後に決まる企業もあります。その場合は「特定の部署でなければ嫌です」と言い切るよりも、「まずは〇〇の業務で基礎を身につけ、将来的に△△に挑戦したい」と段階的に伝えると自然です。
その企業ならではの要素を入れる
企業独自の要素を入れると、志望度が伝わりやすくなります。
例:
- 「貴社の〇〇事業における中小企業向け支援に関心があります」
- 「説明会で伺った、現場の声を商品開発に反映する姿勢に魅力を感じました」
- 「貴社が強みとするデータ活用を通じて、顧客の意思決定を支援したいです」
企業名だけを入れ替えても成立する文章は、面接官に見抜かれやすいです。「なぜその企業でやりたいのか」を一文でも入れましょう。
他社でも言える内容にしない
以下のような回答は、どの企業でも通用しやすいため注意が必要です。
- 「営業のプロになりたい」
- 「社会に貢献したい」
- 「多くの人を笑顔にしたい」
- 「成長できる環境で学びたい」
- 「御社の商品が好きなので広めたい」
もちろん、これらをきっかけにするのは問題ありません。ただし、面接ではさらに深掘りして「どの事業で」「どの顧客に」「どんな価値を届けるのか」まで具体化しましょう。
面接で使える回答例文【職種別】
ここからは、職種別に回答例を紹介します。以下の例文は、参考記事の一般的な考え方を踏まえて編集した例です。そのまま暗記するのではなく、自分の経験・志望企業の事業内容に合わせて調整してください。

営業職の例文
私は入社後、営業職としてお客様の課題を丁寧に引き出し、長期的な信頼関係を築ける提案に取り組みたいです。
学生時代の接客アルバイトでは、お客様の言葉だけでなく表情や迷っている様子からニーズを考え、商品を提案することを意識していました。その結果、再来店時に声をかけていただく機会も増え、相手に寄り添う姿勢の大切さを学びました。
貴社の営業職では、導入後のフォローまで重視されていると伺っています。私の傾聴力を活かし、お客様に「まず相談したい」と思っていただける営業担当として、顧客満足度の向上に貢献したいです。
事務・管理系職種の例文
私は入社後、事務・管理部門として、社内の方がより効率的に業務へ集中できる環境づくりに貢献したいです。
大学ではサークルの会計を担当し、メンバーが確認しやすいように収支表のフォーマットを整えました。数字を正確に扱うだけでなく、使う人にとってわかりやすい仕組みにすることにやりがいを感じました。
貴社は複数部門が連携して事業を進めているため、バックオフィスの正確さとスピードが重要だと考えています。入社後は基本業務を着実に身につけ、将来的には業務改善にも取り組みたいです。
技術職・エンジニア職の例文
私は入社後、ユーザーにとって使いやすいWebサービスの開発に携わりたいです。
大学の授業でアプリ制作に取り組んだ際、機能を増やすだけでは使いやすさにつながらないことを学びました。利用者の行動を想定して画面設計を見直したところ、友人から「直感的に使いやすい」と評価してもらえました。
貴社はユーザー体験を重視したサービス改善に力を入れていると感じています。入社後は技術力を磨くだけでなく、利用者視点を持ったエンジニアとしてサービス価値の向上に貢献したいです。
企画・マーケティング職の例文
私は入社後、顧客データや現場の声をもとに、商品やサービスの魅力をより多くの人に届ける企画に挑戦したいです。
ゼミでは地域店舗の集客施策をテーマに、アンケート調査とSNS分析を行いました。感覚だけで施策を考えるのではなく、顧客の行動や課題を分析することで、提案の説得力が高まることを学びました。
貴社は既存サービスの改善と新規施策の両方に注力されているため、入社後はまず営業や顧客接点のある業務で現場理解を深め、将来的に企画面から事業成長に貢献したいです。
業界別の回答例文
職種だけでなく、業界特性に合わせて表現を変えることも大切です。ここでは、代表的な業界別の例文を紹介します。いずれも編集例のため、実際に使う際は志望企業の事業内容や募集職種に合わせて調整してください。
メーカー・商社の例文
私は入社後、顧客や現場の声を商品・提案に反映し、より多くの企業の課題解決に貢献したいです。
学生時代、研究活動で利用者の声をもとに改善を重ねた経験から、良いものを作るだけでなく、必要とする人に適切に届けることの重要性を感じました。
貴社は製品力に加えて、顧客ごとの課題に合わせた提案を強みとしていると理解しています。入社後は商品知識と業界理解を深め、現場と顧客をつなぐ存在として貢献したいです。
金融・不動産の例文
私は入社後、お客様の将来設計やライフステージに寄り添った提案に取り組みたいです。
アルバイトで幅広い年齢層のお客様と接する中で、同じ商品でも人によって重視するポイントが異なることを学びました。相手の状況を丁寧に聞き、安心して選択できるよう支えることにやりがいを感じています。
貴社では、お客様一人ひとりに合わせた提案を重視されていると伺いました。入社後は専門知識を身につけ、信頼して相談していただける担当者を目指します。
IT・コンサルの例文
私は入社後、データやテクノロジーを活用して、企業の業務課題を解決する仕事に挑戦したいです。
ゼミ活動では、アンケート結果を分析し、課題の原因を整理したうえで改善策を提案しました。複雑な情報をわかりやすく整理し、相手の意思決定を支援することにやりがいを感じました。
貴社は業務改善やDX支援に強みを持っているため、入社後は課題分析力と学び続ける姿勢を活かし、顧客企業の生産性向上に貢献したいです。
サービス・小売の例文
私は入社後、お客様の期待を超える接客やサービス改善に取り組みたいです。
飲食店のアルバイトでは、お客様の要望にただ対応するだけでなく、先回りして必要な準備をすることを意識していました。その結果、常連のお客様から声をかけていただくことが増え、信頼関係の大切さを学びました。
貴社は店舗での顧客体験を重視していると感じています。入社後は現場でお客様の声を学び、将来的にはサービス品質の向上や店舗運営にも貢献したいです。
高評価につながる伝え方のポイント
良い回答には、いくつかの共通点があります。ここでは、面接官視点で評価されやすいポイントを整理します。
会社への貢献を含める
「自分が成長したい」だけでは、企業側の採用メリットが伝わりません。以下のように、企業・顧客・チームへの貢献に変換しましょう。
| 弱い表現 | 改善例 |
|---|---|
| 営業力を身につけたい | 営業力を磨き、顧客の課題解決と売上拡大に貢献したい |
| マーケティングを学びたい | 顧客データを活用し、サービスの利用拡大に貢献したい |
| 成長したい | 早期に業務を習得し、チームの成果に貢献できる人材を目指したい |
| 社会貢献したい | 貴社の〇〇事業を通じて、地域企業の業務効率化に貢献したい |
目標は具体的かつ現実的にする
大きな目標を語ることは悪くありません。ただし、根拠や段階がないと「現実味がない」と思われることがあります。
おすすめは、短期・中期・長期に分ける伝え方です。
- 短期:まずは商品知識・業務理解を深める
- 中期:顧客対応やプロジェクトで成果を出す
- 長期:後輩育成、新規施策、事業拡大に関わる
例:
まずは営業として商品理解と顧客理解を深め、将来的には主要顧客を任せていただける担当者を目指したいです。その後は、現場で得た顧客の声を商品改善や新規提案にも活かしたいと考えています。
成長意欲と再現性を示す
企業が知りたいのは「本当に実現できそうか」です。そのため、過去の経験から再現性を示しましょう。
- 過去に似た努力をした経験
- 課題を乗り越えた経験
- 継続的に学んだ経験
- 周囲を巻き込んだ経験
「入社後に頑張ります」だけでなく、「これまでもこう行動してきたので、入社後も同じ姿勢で取り組める」と伝えると説得力が増します。
差がつく長さ別テンプレート【30秒・1分・1〜2分】
面接では、質問の流れや時間によって回答の長さを調整する必要があります。ここでは、短く答える版と詳しく答える版を紹介します。30秒版・1分版を用意しつつ、個人面接で詳しく聞かれた場合は1〜2分程度を一つの目安にするとよいでしょう。
30秒回答テンプレート
私は入社後、〇〇職として△△に取り組みたいです。
学生時代の□□の経験から、〇〇にやりがいを感じるようになりました。
貴社の□□という強みを活かしながら、入社後は△△の面で貢献したいと考えています。
30秒版は、一次面接や集団面接で使いやすいです。端的に「何をしたいか」「なぜか」「どう貢献するか」を入れましょう。
1分回答テンプレート
私は入社後、〇〇職として△△に取り組みたいです。
そう考える理由は、学生時代に□□を経験し、〇〇の重要性を学んだからです。具体的には、□□の場面で△△に取り組み、〇〇という成果・学びを得ました。
貴社は□□の事業に強みがあり、説明会でも〇〇を重視されていると伺いました。入社後はまず□□を身につけ、将来的には△△を通じて貴社の成長に貢献したいです。
1分版は、個人面接で使いやすいです。さらに詳しく聞かれた場合は、経験・企業理解・貢献の3点を補足し、1〜2分程度に広げられるよう準備しておくと安心です。
あなたは、30秒で簡潔に話すのと、1分で詳しく話すのではどちらが得意ですか?
面接で「入社後にやりたいこと」を聞かれたとき、あなたが一番悩むのは?
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避けるべきNG回答と注意点

ここでは、面接で印象を下げやすいNG回答を紹介します。
抽象的すぎる回答
NG例:
入社後は、多くの人の役に立つ仕事がしたいです。
この回答は前向きですが、具体的な仕事や企業との接点が見えません。
改善例:
入社後は、法人営業として顧客企業の業務課題を把握し、貴社の〇〇サービスを通じて業務効率化に貢献したいです。
「誰に」「何を通じて」「どんな価値を届けるか」を入れると具体性が出ます。
自分本位で会社貢献がない回答
NG例:
入社後はスキルを身につけて、将来的に独立したいです。
成長意欲は伝わりますが、企業側から見ると「すぐ辞めるのでは」と不安になります。
改善例:
入社後はまず貴社の営業現場で提案力を磨き、顧客の課題解決に貢献したいです。将来的には、後輩育成や新規提案にも関わり、組織全体の成果向上に貢献したいです。
低すぎる目標やネガティブ表現
NG例:
まずは遅刻せず、社会人としての基本を身につけたいです。
人と話すのは苦手ですが、事務作業ならできると思います。
社会人として当たり前の目標や、苦手を前面に出す表現は避けましょう。謙虚さは大切ですが、必要以上に自信のなさを見せると不安を与えます。
改善例:
事務職として正確性と効率性を大切にし、社内の方がスムーズに業務を進められるようサポートしたいです。
志望動機と矛盾する回答
志望動機で「BtoBの課題解決に関わりたい」と話しているのに、入社後にやりたいことで「一般消費者向けの商品企画がしたい」と答えると、軸がぶれて見えます。
面接前に、以下を確認しましょう。
- ESの志望動機と矛盾していないか
- 自己PRの強みとつながっているか
- 応募職種で実現できる内容か
- 企業の事業方針とずれていないか
企業フェーズ別の言い換え例
同じ「入社後にやりたいこと」でも、大手企業・ベンチャー企業・成長企業では響きやすい表現が少し変わります。
| 企業タイプ | 意識したい表現 | 例 |
|---|---|---|
| 大手企業 | 既存基盤、専門性、長期貢献 | まずは既存事業で専門性を磨き、将来的に大規模プロジェクトに貢献したい |
| ベンチャー企業 | 主体性、変化対応、仕組みづくり | 変化の大きい環境で自ら課題を見つけ、事業成長に必要な仕組みづくりに関わりたい |
| 成長企業 | 事業拡大、顧客開拓、改善提案 | 拡大中の〇〇事業で顧客理解を深め、新規顧客の獲得とサービス改善に貢献したい |
| 地域密着企業 | 顧客接点、地域貢献、信頼関係 | 地域のお客様との信頼関係を大切にし、長く選ばれるサービスづくりに貢献したい |
企業の規模やフェーズに合わせると、「この会社で働くイメージを持っている」と伝わりやすくなります。
やりたいことがまだ明確でないときの対処法
「正直、まだ入社後にやりたいことがわからない」という人もいるでしょう。その場合でも、「特にありません」「働いてみないとわかりません」と答えるのは避けたいです。
なぜその企業に興味を持ったのかを言語化する
まずは、志望企業に興味を持ったきっかけを整理しましょう。
- 商品・サービスに魅力を感じた
- 社員の雰囲気に惹かれた
- 事業の社会的意義に共感した
- 自分の強みを活かせそうだと感じた
- インターンや説明会で仕事の面白さを知った
ここから、「だから入社後は〇〇に関わりたい」とつなげます。
OB・OG訪問や説明会で解像度を上げる
実際に働いたことがない学生にとって、入社後のイメージを持つのは簡単ではありません。だからこそ、情報収集が重要です。
OB・OG訪問や説明会では、以下を聞いてみましょう。
- 入社後はどんな業務を担当することが多いのか
- 若手社員はどんな仕事を任されるのか
- 活躍している社員に共通する特徴は何か
- 仕事で大変なこと・やりがいは何か
- 今後、会社として注力する事業は何か
先輩社員の話から、入社後の現実的なキャリアステップが見えてきます。
面接直前は頻出例文をベースに調整する
面接直前で時間がない場合は、ゼロから考えるよりもテンプレートを使って調整しましょう。
簡易フォーマット:
私は入社後、【職種・業務】として【顧客・社内・社会】に対して【提供したい価値】を実現したいです。
その理由は、【過去の経験】を通じて【学び・価値観】を得たからです。
貴社の【事業・強み・理念】のもとで、【自分の強み】を活かし、【貢献内容】に取り組みたいです。
この型に、自分の言葉と企業情報を入れれば、面接で使える回答の土台になります。
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無料で就活相談をする面接での伝え方・受け答えの注意点
「入社後にやりたいこと」は内容だけでなく、伝え方も大切です。面接では話す内容に加えて、立ち居振る舞いや受け答えの姿勢も印象に影響します。ここでは、「入社後にやりたいこと」専用のマナーというより、面接全般で意識したい伝え方の注意点として整理します。
目線・声量・話すスピードを意識する
回答するときは、以下を意識しましょう。
- 面接官のほうを見て話す
- 早口になりすぎない
- 結論部分は少しはっきり話す
- 語尾を弱めず言い切る
- 暗記した文章を棒読みしない
暗記した回答を一字一句再現しようとすると、緊張したときに詰まりやすくなります。キーワードだけ覚え、自然な言葉で話す練習をしましょう。
深掘り質問に備える
面接官は、回答後に追加質問をすることがあります。
よくある深掘り質問:
- なぜそれをやりたいのですか
- なぜ当社で実現したいのですか
- 入社後、まず何から取り組みたいですか
- その仕事で大変なことは何だと思いますか
- 希望部署に配属されなかったらどうしますか
特に「希望部署に配属されなかったら?」への回答は重要です。
回答例:
もちろん希望する業務に挑戦したい気持ちはありますが、まずは配属先で求められる役割を理解し、成果を出すことを大切にしたいです。その経験を通じて会社全体への理解を深め、将来的に〇〇にも挑戦できる人材になりたいと考えています。
柔軟性と前向きさを示すと好印象です。
面接直前のチェックリスト

面接前に、以下の項目を確認しましょう。
| チェック項目 | 確認ポイント |
|---|---|
| 結論が明確か | 最初の一文で何をしたいか伝わるか |
| 理由があるか | 自分の経験・価値観とつながっているか |
| 企業研究が入っているか | 事業・職種・強みの要素があるか |
| 貢献で締めているか | 自分の成長だけで終わっていないか |
| 具体性があるか | 顧客、業務、提供価値が見えるか |
| 現実的か | 入社後すぐできることと将来像が分かれているか |
| ESと矛盾していないか | 志望動機・自己PRと一貫しているか |
| 長さは適切か | 30秒版・1分版を用意し、必要に応じて1〜2分程度に調整できるか |
集団面接では30秒版、個人面接では1分前後、深掘りされる場面では1〜2分程度まで広げられるように準備しておくと安心です。最終面接では、企業によっては入社意欲やキャリアビジョンをより詳しく聞かれることもあるため、相手の反応を見ながら調整しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. 入社後にやりたいことがない場合はどう答えるべきですか?
「ありません」と答えるのは避けましょう。まだ明確でない場合は、企業に興味を持った理由や自分の強みから考えるのがおすすめです。
例:
現時点で一つの業務に絞り切れているわけではありませんが、貴社の〇〇事業に関心があります。入社後はまず現場で顧客理解を深め、将来的には課題解決につながる提案に関わりたいです。
「考えている途中」であっても、企業理解と前向きな姿勢を示すことが大切です。
Q2. 「社会貢献したい」だけでは弱いですか?
弱く見える可能性があります。社会貢献自体は悪くありませんが、どの企業でも言える表現になりやすいためです。
「社会貢献したい」を使うなら、以下のように具体化しましょう。
- どの事業を通じて貢献するのか
- 誰のどんな課題を解決するのか
- 企業の利益や成長にどうつながるのか
例:
貴社の中小企業向けDX支援を通じて、地域企業の業務効率化に貢献したいです。
Q3. 「入社後にやりたいこと」と志望動機はどう違いますか?
志望動機は「なぜその企業を選んだのか」、入社後にやりたいことは「その企業で何をしたいのか」を問う質問です。
ただし、両者はつながっています。
- 志望動機:貴社の〇〇に魅力を感じた
- 入社後にやりたいこと:だから入社後は〇〇に取り組みたい
この流れにすると、一貫性のある回答になります。
Q4. 数値目標は入れたほうがよいですか?
入れられる場合は、具体性が増します。ただし、根拠のない大きすぎる数値は避けましょう。
新卒の場合は、無理に「売上〇%アップ」と言い切るよりも、「将来的には主要顧客を任せていただける営業担当を目指す」「入社後まずは商品知識を身につける」など、段階的な目標のほうが現実的です。
Q5. 希望職種と違う配属になった場合の話は入れるべきですか?
基本的には、聞かれたら答えれば十分です。ただし、総合職採用など配属が未定の企業では、柔軟性を示しておくと安心です。
例:
希望としては〇〇に挑戦したいですが、どの部署でもまずは与えられた役割を理解し、成果を出すことを大切にしたいです。そのうえで、将来的に〇〇にも関われるよう力をつけたいです。
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面接で「入社後にやりたいこと」を聞かれたら、単なる希望ではなく、企業理解・自分の強み・入社後の貢献をセットで伝えることが大切です。
回答の基本構成は、以下の3ステップです。
- 結論:入社後に何をしたいかを先に伝える
- 理由:そう考える背景を経験・価値観で補強する
- 貢献:企業や顧客にどう価値を出すかで締める
また、回答を作る前には自己分析と企業研究を行いましょう。やりたいことが明確でない場合でも、やりたくないこと・過去の経験・WILL/CAN/MUST・OB/OG訪問からヒントを得られます。
避けたいのは、抽象的すぎる回答、自分本位な回答、低すぎる目標、ネガティブ表現、志望動機と矛盾する回答です。面接直前には、30秒版と1分版の両方を練習し、個人面接では1〜2分程度まで広げられるようにしておくと安心です。ESや自己PRとの一貫性も確認しておきましょう。
「入社後にやりたいこと」は、準備次第で志望度と活躍イメージを伝えやすくなる質問です。自分の経験と企業の特徴を結びつけ、あなたらしい回答を作って面接に臨んでください。
目次
著者プロフィール
株式会社ガクシーのガクシーインターン編集部です。インターンや就活に関わる情報を発信しています。




